【短編】 『 朧月 』
 




月がぽっかり 浮かぶ夜に


僕は 君と


初めての




キス をした






小さな花火をした夜


想い出の公園で




ベンチに隣り合って 座った




ノースリーブの


君の肩が 僕の肩に 触れた時




君を見ると


僕を見てたから




どちらともなく


瞳を閉じて




唇を触れ合わせた









ぎこちなく重ねた時の


君の唇の 微かなふるえを






まだ 忘れてないよ









 
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