恋がはじまる日
「お前も打ち上げ行くだろ?」
そう藤宮くんに粗雑に問いかける椿。
「いや、行かな、」
と彼が言いかけたその先を椿が遮った。
「行くよな!おし!じゃあ行くか!」
「ちょっ、おい!」
椿が強引に藤宮くんの腕を掴み、そのまま引っ張て行く。
「美音、藤宮は捕まえておくから、ゆっくり歩いて行こ」
「う、うん!」
藤宮くんは諦めたようで、仕方なく椿の隣を歩き始めた。私もその隣に慌てて並ぶ。
藤宮くんが打ち上げにきてくれる!嬉しい。話しができてもできなくても、ただいてくれるだけで、それだけですごく嬉しい。
気付いてしまったこの気持ちは、もうどうしようもないものになっていた。
それがなんだかむず痒くて、ちょっぴり恥ずかしくて、でもそれと同時に、初めての恋がこんなにも幸せな気持ちをくれるものなのだと、喜ばしくもあった。
それと、椿も藤宮くんに打ち上げに来てほしかったんだねぇ。やっぱり仲良しだなぁ。
そう心の中で微笑ましくも思いながら、私は二人の手を借りながらゆっくりと打ち上げ会場に向かったのだった。
そう藤宮くんに粗雑に問いかける椿。
「いや、行かな、」
と彼が言いかけたその先を椿が遮った。
「行くよな!おし!じゃあ行くか!」
「ちょっ、おい!」
椿が強引に藤宮くんの腕を掴み、そのまま引っ張て行く。
「美音、藤宮は捕まえておくから、ゆっくり歩いて行こ」
「う、うん!」
藤宮くんは諦めたようで、仕方なく椿の隣を歩き始めた。私もその隣に慌てて並ぶ。
藤宮くんが打ち上げにきてくれる!嬉しい。話しができてもできなくても、ただいてくれるだけで、それだけですごく嬉しい。
気付いてしまったこの気持ちは、もうどうしようもないものになっていた。
それがなんだかむず痒くて、ちょっぴり恥ずかしくて、でもそれと同時に、初めての恋がこんなにも幸せな気持ちをくれるものなのだと、喜ばしくもあった。
それと、椿も藤宮くんに打ち上げに来てほしかったんだねぇ。やっぱり仲良しだなぁ。
そう心の中で微笑ましくも思いながら、私は二人の手を借りながらゆっくりと打ち上げ会場に向かったのだった。