恋がはじまる日
俺のひとり言に対する真上からの返答に、驚いて顔を上げる。
「藤宮!?」
あまりの驚きに大声を上げた俺の頭に、すかさず勢いよく肘を落とされる。
「いってぇー!!」
藤宮は眉間に皺を寄せながら、
「静かにしろ、聞こえるだろ」
と屋上の二人を一瞥する。
俺も同じように外に視線を向けると、美音がきょろきょろと辺りを見回していた。
「ふー、セーフ」
二人は楽しそうに何かを話して笑っていた。
「美音、まさか告白したりとかしねーよな?先輩と仲良さそうだとは思ってたけど。つーかどっちから誘ったんだよ!」
俺の与り知らぬところで、二人はやはり急接近していたのだろうか。
俺が頭を抱えていると、存在を忘れたかった頭上の彼から返答があった。
「誘ったのは先輩だ」
「まじか!やっぱり美音に気あんのか!?……つーか、藤宮。なんでお前まで来たんだよ、まさか美音のことが気になるから、とか言わねえだろうな?」
藤宮が何を考えてるか知らねえけど、これ以上美音にちょっかい出す奴が増えるのは許せないので、露骨に不機嫌そうな声で問いかけた。
すると上から浅いため息が聞こえてくる。彼のうんざりした表情が目に浮かぶ。
「まさか」
「じゃあ、なんで」
「面白そうだから」
即答か。まぁでもこいつはこういうやつだよな。美音のこと好きなのかと少し思ったけど。先輩よりは警戒することねえのかな。
それはさておき。
「藤宮!?」
あまりの驚きに大声を上げた俺の頭に、すかさず勢いよく肘を落とされる。
「いってぇー!!」
藤宮は眉間に皺を寄せながら、
「静かにしろ、聞こえるだろ」
と屋上の二人を一瞥する。
俺も同じように外に視線を向けると、美音がきょろきょろと辺りを見回していた。
「ふー、セーフ」
二人は楽しそうに何かを話して笑っていた。
「美音、まさか告白したりとかしねーよな?先輩と仲良さそうだとは思ってたけど。つーかどっちから誘ったんだよ!」
俺の与り知らぬところで、二人はやはり急接近していたのだろうか。
俺が頭を抱えていると、存在を忘れたかった頭上の彼から返答があった。
「誘ったのは先輩だ」
「まじか!やっぱり美音に気あんのか!?……つーか、藤宮。なんでお前まで来たんだよ、まさか美音のことが気になるから、とか言わねえだろうな?」
藤宮が何を考えてるか知らねえけど、これ以上美音にちょっかい出す奴が増えるのは許せないので、露骨に不機嫌そうな声で問いかけた。
すると上から浅いため息が聞こえてくる。彼のうんざりした表情が目に浮かぶ。
「まさか」
「じゃあ、なんで」
「面白そうだから」
即答か。まぁでもこいつはこういうやつだよな。美音のこと好きなのかと少し思ったけど。先輩よりは警戒することねえのかな。
それはさておき。