【完結】私の夫は、絶賛不倫中


「柚衣! こっちこっち!」

「繭子!お待たせ」

 繭子とはよく行くカフェ【ル・ミスト】という所でよくランチをしている。
 というのも、繭子の働くオフィスがこのカフェの近くにあるから、ランチしやすいのだけど。

「今日は何にする?」

「そうだな……。今日はオムライスセットにしようかな」

「じゃあ私は……」

 メニューを見ながら今日食べたい物を決める。

「私はビーフシチューにしようかな」

「お、いいね」

「美味しそうだよね」

 繭子と私はお昼を注文する。

「所で柚衣、旦那とはどうなの?」

「どうって?」

「うまくいってんの?」

 繭子は私を心配しているのかな?

「うまくいってるよ、もちろん」

「そっか。柚衣は幸せなんだね」

「もちろん、幸せだよ」
 
 まあ今年の結婚記念日は、翼が出張のため一緒に過ごすことが出来ない。 こんなの初めてだから、何をして過ごそうか迷っている所だ。

「いいなあ。私も結婚したいわぁ」

「結婚はね、いいよ」

「あら〜。でも柚衣を見てると、本当に結婚したくなる」

 繭子は仕事大好き人間なだけに、結婚する気がないのかと思った。
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