黒い龍は小さな華を溺愛する。
振り返るとそこには3人の知らない女子が怪訝な顔をして立っている。
「え?私……ですか?」
「うん。宇崎さんって相羽くんと付き合ってるんでしょ?」
「はい……」
「じゃあこれなんなの!?」
唐突に見せられたスマホの画面には、私と伊田くんのキス画像があって。
学校のSNSに載っているようだ。
これ……昨日の!?
驚いて言葉も出ない。
するとスマホを持っていた女子に肩を強く押された。
「最低だし!相羽くんがかわいそう!」
「大人しいくせにビッチだったんだ!?」
「早く別れろよ!」
3人が口々に私を罵倒する。
「違います、これはっ…」
バシッ
言い返そうと思ったら強く頬を叩かれた。
「言い訳すんなよ!」
「相羽くんは浮気されるような人じゃないのに……」
「なんでこんなやつなんかと……最初から変だと思ってたんだよね、相羽くんとなんて似合わなすぎだし」