黒い龍は小さな華を溺愛する。
「なに?」
「いやっ、常盤くん前に私の事見かけたって言ってたじゃん?それっていつごろ!?全然気づかなかったなぁって」
ずっと見てたのバレてないよね!?
うまくごまかせたかな……。
「あー、半年前ぐらい……。たまたま学校に用事あってさ。ついでに餌やろうと思ってこいつ探してたら沙羅といるの見かけて」
「そうだったんだ、なんか恥ずかしいな」
「第一印象暗そうな女だなって」
「う……、その通りですけどね……」
「でもこいつ撫でてる時の沙羅は笑ってて可愛いと思ったけど」
「え!?」
可愛い!?常盤くん、今私の事可愛いって……。
「だからいつも笑ってればいいのに、常に俯いてるし目合えばすぐ逸らすし」
「うん……頑張って逸らさないようにしますっ」
だって常盤くんの目が綺麗すぎて恥ずかしくなるんだもん……。