かわいい彼女
「遥輝!お誕生日おめでとう!はい、これプレゼント!」
そう言って、美波は大きな袋を渡してきた。
「え!ありがとう!めっちゃ嬉しい!」
俺はそれを喜んで受け取った。美波はそんな俺を見てクフフッと嬉しそうに笑った。
美波は俺の彼女だ。付き合い始めたのはつい最近。一ヶ月経ってるか経ってないかくらいだろう。それもあって、俺の誕生日なんて知らないと思っていた。
まさか誕生日プレゼントを用意してくれていたとは。
「サプライズ大成功って感じだね!喜んでくれてよかった!」
「うん、ほんとにびっくりしたぁ。今開けてみていい?」
「あー!恥ずかしいから帰ってから開けて!」
美波は両手をブンブンと顔の前で振りながら言った。その仕草が、何とも可愛らしい。
美波がプレゼントを目の前で開けられることをなぜ恥ずかしがるのか、いまいち理解出来なかったが、おとなしく家で開けることにした。
女子にとっては常識だったりするのだろうか。次から気を付けないと。
「なーに考えてんの成人っ!」
「いや、ちょっとね。女心について考えてた。」
「いやなにそれっ!」
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