俺様外科医は初恋妻に一途な愛を貫く~ドSな旦那様の甘やかし政略結婚~
隆成さんはまっすぐにキッチンに向かった。私の手料理が気になるようだ。
期待した様子に、かわいらしいところもあるんだなあと思う。
「おいしそうでしょう?」
鍋の蓋をパカッと開けると、湯気といいにおいが広がった。
隆成さんは鍋の中を覗き込んだ瞬間、ぎょっとした表情になる。
「これはなんだ?」
「ポトフですよ。私のポトフはコンソメ味じゃなくて、塩味なんです。白ワインとかも入れてるんですよ」
得意げに話す私に、彼は「ああ……」となにかに合点がいったような反応をした。
「ならこの大量に浮いているのはウインナーか」
「そうですが?」
「詰めた指かと思った」
「え?」
詰めた指?
どうやらウインナーの切り方が悪かったようで、隆成さんには大量に人の指が煮込まれているように見えたらしかった。
「指が入っているはずないじゃないですか!」
彼の発言が信じられなくて声を荒らげると、顔を歪められる。
「気持ち悪い料理だな」
「な……!」
「風呂に入ってくる」
期待した様子に、かわいらしいところもあるんだなあと思う。
「おいしそうでしょう?」
鍋の蓋をパカッと開けると、湯気といいにおいが広がった。
隆成さんは鍋の中を覗き込んだ瞬間、ぎょっとした表情になる。
「これはなんだ?」
「ポトフですよ。私のポトフはコンソメ味じゃなくて、塩味なんです。白ワインとかも入れてるんですよ」
得意げに話す私に、彼は「ああ……」となにかに合点がいったような反応をした。
「ならこの大量に浮いているのはウインナーか」
「そうですが?」
「詰めた指かと思った」
「え?」
詰めた指?
どうやらウインナーの切り方が悪かったようで、隆成さんには大量に人の指が煮込まれているように見えたらしかった。
「指が入っているはずないじゃないですか!」
彼の発言が信じられなくて声を荒らげると、顔を歪められる。
「気持ち悪い料理だな」
「な……!」
「風呂に入ってくる」