ひとりぼっちの僕
第二章 ゴールデンリボルバー
よいお年を④
そこにはサンタクロースの衣装を見にまとった人が立っていた。
男か女かもわからない。
ましてや人間かもわからない。
カチッという音ともにバーの中は真っ暗になった。
次の瞬間、カチッという音とともに電気がついた。
見覚えのない光景だった。
どこか昭和気質な雰囲気に包まれた室内は僕とサンタクロースの衣装を見にまとった生き物だけだった。
昭和の冷蔵庫にテレビ、扇風機。
僕の方に近づいてくる。
「君は次の道へ進まなきゃいけない。今のままでは破滅への道を早めるだけだ」
人間の男性の声だった。
彼はそれだか言うと外へと出ていった。
カチッという音がまたなると僕は部屋のベッドの上で寝ていた。
時計を見ると9時を回っていた。
日付は26日だった。
昨日から今までのことを整理しようとしたが、うまくできなかった。
いったい何が起きたのだろう。
水をコップ一杯飲みシャワーを浴びた。
シャワーからあがると冷蔵庫から缶ビールを取り出した。
ソファーに腰をかけ目をつむった。
しばらくすると携帯が鳴った。
知らない番号だ。
なんとなく聞き覚えのあるその声は高校の先生からだった。
彼女は僕と話をさせたい人がいると言った。
隣にいた女性は「こんにちは」と言った。
僕も挨拶をすると隣で先生が何かを言っていた。
彼女は僕の高校の後輩でもあり大学の後輩でもある三つ年下の女の子だ。
電話が先生に変わると、「昨日電話をかけようと思ったけどクリスマスにまで私と話すのは嫌でしょ?」と笑った。
「去年は彼女のことを気にかけてくれたみたいね。ありがとう。」
僕は単位の組み方やどういう授業が単位をとりやすいかを教えたくらいだ。
彼女は僕よりも賢いだろうし、自分で考えてできる子だと思っていた。
先生は僕の携帯番号を彼女に教えてもいいかと聞き、よいお年をと言って電話は切れた。
男か女かもわからない。
ましてや人間かもわからない。
カチッという音ともにバーの中は真っ暗になった。
次の瞬間、カチッという音とともに電気がついた。
見覚えのない光景だった。
どこか昭和気質な雰囲気に包まれた室内は僕とサンタクロースの衣装を見にまとった生き物だけだった。
昭和の冷蔵庫にテレビ、扇風機。
僕の方に近づいてくる。
「君は次の道へ進まなきゃいけない。今のままでは破滅への道を早めるだけだ」
人間の男性の声だった。
彼はそれだか言うと外へと出ていった。
カチッという音がまたなると僕は部屋のベッドの上で寝ていた。
時計を見ると9時を回っていた。
日付は26日だった。
昨日から今までのことを整理しようとしたが、うまくできなかった。
いったい何が起きたのだろう。
水をコップ一杯飲みシャワーを浴びた。
シャワーからあがると冷蔵庫から缶ビールを取り出した。
ソファーに腰をかけ目をつむった。
しばらくすると携帯が鳴った。
知らない番号だ。
なんとなく聞き覚えのあるその声は高校の先生からだった。
彼女は僕と話をさせたい人がいると言った。
隣にいた女性は「こんにちは」と言った。
僕も挨拶をすると隣で先生が何かを言っていた。
彼女は僕の高校の後輩でもあり大学の後輩でもある三つ年下の女の子だ。
電話が先生に変わると、「昨日電話をかけようと思ったけどクリスマスにまで私と話すのは嫌でしょ?」と笑った。
「去年は彼女のことを気にかけてくれたみたいね。ありがとう。」
僕は単位の組み方やどういう授業が単位をとりやすいかを教えたくらいだ。
彼女は僕よりも賢いだろうし、自分で考えてできる子だと思っていた。
先生は僕の携帯番号を彼女に教えてもいいかと聞き、よいお年をと言って電話は切れた。