人間迷路
『迷う!』
「あ、そう。結構優柔不断ね。」
と言ったあとニヤリと不気味な笑みを浮かべ、
「明日、午後6時。橘公園。」
『明日は土曜じゃない。あたしだって暇じゃないのよ?』
「文句あんの。」
『…ない。』
「そう、ならいいわ。」
サッと身をひるがえしたら、
どこかへ消えてしまった。
空間に溶けたような、
でも、ちゃんと消えた。
自然に溶け込んだ感じ。
でも、付いてったら遥か遠くへ行ってしまいそうで。。
って何を考えてるの。
全く。
*