この1年楽しみに満ちた僕は最後君を愛す
『冷たく甘いクリスマスイブ』
クリスマスイブ当日
「奈緒、こっちだよ!」
「ごめん、良、待った?」
「いや、大丈夫。今来たところだから」
「ねぇ、良。本当に良の家でやっていいの?」
「いいの。姉さんは朝まで彼氏の家でクリスマスパーティーだから。」
「そうなの?ならいいかな」
ちなみに人嫌いの姉さんは友達はいないけど彼氏がいる。
その彼氏は一回紹介していて、姉さんのことを愛していて『あの件』のことも唯一知っている人物だ
「うん!だから奈緒、今日は楽しもう!1年に一回しかないんだから。」
「そうだね!なら夕方になるまで急いでクリスマスにちなんだものを
買おう!」
「そうだな、じゃあいこうか」
僕は奈緒の手を掴んでクリスマスに必要なものを買いに行った
「持とうか?」
「ううん。大丈夫だよ。それに良、持てないでしょう。」
僕は両方に荷物を持っているから。
「ねぇ、去年の冬覚えてる?」
「去年の冬か~」
「うん。覚えているよ。」
「だけど、今年は楽しもうよ!その、去年のことを思い出さずに」
「うん。」
そうして、他愛のない話を僕らはして家に戻った
『うーん。』
僕ら二人は家に帰って伸び伸びした
「重かったー」
「確かに意外にここまで来るのに重かったね」
「よし!良準備しようよ!」
「ああ。」
そうして、飾り付けをした
「ふー出来た!」
「お、クリスマス感がでている。」
「そりゃ、クリスマスの物を買ったからね」
「なら、次は良の料理だね。」
「僕、料理は上手いよ。」
「知っているよ。だから、奈緒に教えてね。」
僕は心の中でやっぱりかわいい天使そう思った
「ほら、早く良。」
「時間かかるんでしょう。」
「じゃあ、一緒にやろうか」
「ちょー奈緒危ない!」
奈緒は料理が上手い方ではない。
だけどその一方で家事や洗濯、小さい子への配慮も上手い一面がある
だからこそ僕は家事などは多少できても奈緒より上手くはないから僕は
料理しかうまくはないからね
「やったー良出来たよ!」
「やった!奈緒。一つ目だ!」
ここまで時間が倍かかった
「だけど、奈緒まだ数品残っているよ」
そう、やっと一品目だから
「僕が残りやろうか?」
「ううん。奈緒もやる」
「だけど、時間がないからもう一品だけする。」
「わかった。なら少しだけソファーでゆっくりしていて。」
「その一品の時呼ぶから」
そう言って僕は奈緒の頬にキスをした
「わかった。」
そうして、僕は奈緒のために素早く残り一品以外を完成させた
「奈緒ーいいよ。」
そう言ったけど奈緒の声は来なかった
「うん?奈緒料理するけどやる?」
ゆっくり奈緒の方に歩いて行った
「すーすーすー」
奈緒は寝てしまっていた
「食べる時になったら起こすか。」
そう言って僕は毛布を奈緒の体にかけた
「うー。かわいいすぎる。」
僕は奈緒の寝顔を見てそう呟いた
「かわいいな、本当に奈緒は。あの頃から変わっていなくそして今も僕は大好きだな。奈緒。」
そう、言って僕は奈緒の寝顔をこっそり撮って最後の一品を完成させに
行った
「奈緒。起きて奈緒」
「うんーうん?」
「あぁ、寝てたの?」
「うん。寝ていたよ」
「料理。料理しないと」
「大丈夫。もう作ったから」
「え、ありがとう」
「でも、良?奈緒が寝ている時何かしたの?」
「いや、毛布かけただけだけど」
「うーん?なにか隠してはいると思ったんだけど、、気のせいかな」
勘が鋭いな。奈緒は
「まぁ、写真くらいなら別に怒らないけどね。」
まさか、奈緒は知っているんじゃないかと思った
「奈緒、絶対なにか知っているでしょう。」
僕はそう奈緒に問いただしたが
「なんでもないよ。良、出来た料理食べよう!」
そう、奈緒たぶらかした
そうして、僕は出来た料理を机に持ってきた
「おいしい!良。やっぱり料理上手いね」
「まぁ、それほどでは、」
僕は少し照れ臭くなった
「満腹、満腹。おいしいかった!」
「うん!おいしいかったね」
僕らはゆっくりソファーに座りながら話していた
すると、奈緒はいつになく真面目な顔でこちらを見た
「良、本当に大丈夫なの?心臓?」
「大丈夫だよ?急にどうしたの?」
僕は少しぎこちなく答えた
「絶対嘘!」
「いや、本当だよ。。」
「本当?良。いつ偽りなく答えて本当のこと。」
僕は奈緒の勢いに応じてゆっくりと口を開けた
「奈緒、これからいうことはあまり今後本当と思わないで欲しい。僕は今まで『大丈夫』って答えていたんだ。だけど本当は割と結構強い薬を飲んでいたんだ!」
「どういうこと?」
「強い薬と言ったよね。その薬は副作用が強く最悪心臓病を悪化させる恐れがあるんだ。医者からももうやめてって言われていたんだ。だけどそれが今回が最後でもう止められるんだ」
「ねぇ、、、良。それで副作用は出たの?」
奈緒は恐る恐る声が震えてた
「いや、えっと」
僕はまたぎこちなく答えてしまっていた
「大丈夫。ゆっくり答えていいよ。」
奈緒は僕の背中をさすってくれた
「うん。副作用は一回だけど出てるんだ」
僕はゆっくりと答えた
「でも、このことは相馬達に言わないでほしいままでお願い。」
「ダメ。言わないと、」
「でも、お願い。今あいつらを悲しませたくない」
あいつらに言うと気遣いや心配をかけてしまうと思うから、、
「うん。とりあえずわかった。言わないよ。」
「ありがとう。奈緒。」
「だから、僕は最高での余命三年がもう持って1年半ないか
どうかなんだ。」
僕は少し震えた声で奈緒に言った
「なんで、なんでなの、良。奈緒達にそんなに肩入れして
悲しませたいの?」
奈緒が言うのは当然だ
だって、無理して一緒に居られる時間を削っていたんだから
「良はいいよね。悲しまないから。でも奈緒達。いいや、私達は
悲しいんだよ。」
「本当に、死んで欲しくないし奈緒達がどうしてこんな目に遭うの?
って。思ってしまうんだ」
「でも、きっと良も悲しいことはわかるよ。でも、自分を犠牲にしてまで生を捨てないで。」
「私は、、、、奈緒は、、、、『良のことが大好きだよ。
世界一。もう離れたけないし側にずっといたいよ。』」
奈緒は顔が涙であふれていた
「ごめん。ちょっと言い過ぎたよね。頭冷やして整理して来るね。」
そう、言って奈緒は扉をいきおいよく開け出でいった
「うん。ううう奈緒ごめん。ごめん。」
僕は数分床に座って泣いた。
「僕が泣いているより奈緒の方が悲しんだよな。こんなクリスマスは嫌だな。」
「『最後のクリスマスを。』」
僕は時計を見た
「まだ、イルミネーションまでには時間がある。行くぞ。『奈緒』」
僕は急いで手がかりがありそうなところまで走った
海、カフェなど思い出のところまでも走った
「はぁはぁ。奈緒どこにいるの?はぁはぁ」
僕は懸命に奈緒を探していた
「奈緒!やっと見つけた!はぁはぁ」
僕は息切れをしていた
「どうしたの?良」
そこは、僕らが最初に出会った。いわば運命の出会いだったところ
中学校の屋上だ
「やっぱり。最初の出会ったところの屋上だったんだな、」
「うん。奈緒はたまにここに疲れていたときに来ているの。ここに来ると落ち着くだ。心がね。。」
「奈緒。」
僕は奈緒がふりかえったあとに
「え?」
奈緒を抱いた
「僕も大好きだ。それは宇宙一だ他に奈緒以外に眼中にないくらい
好きだ」
「だから、今日最後、無理しても、奈緒とイルミネーション
見たかったんだ」
「だけど、奈緒が言ったことはわかる。だからなんだ」
「だからって、、、何なの?」
「だから、もう無理してもいいって覚悟していたんだ」
僕はまたここで昔話のことを言った
「奈緒、僕は奈緒が僕を選んでくれてとてもうれしかったんだ。それに
あの時あの瞬間奈緒がいなかったら僕は奈緒と出会えなかった。」
「だから去年いやあの1年たくさん奈緒に
幸せや楽しみをもらったんだ。」
「だから、、、、、、だから、、、、」
『この1年幸せに満ちた僕は最後君を愛す』
「そう、誓ったんだ。だから自分の時間をすべて奈緒に使った」
「ありがとう。奈緒。『僕をこんな取り柄のない僕を愛してくれて!』」
「ううん。ありがとうはこっちだし、なんならすべて
言葉を取られたかな?」
「私も良のことが大好きだし、逆に『私を選んでくれてありがとう!』」
「『奈緒も良の隣にずっといたい。それくらい良のことが
好き大好きだからね!』」
奈緒は大声でそう言ってくれた。涙目でも、
「うん。奈緒僕も同じだよ。ありがとう。」
僕は深呼吸をして
「奈緒、大丈夫だから安心して今、今日を楽しもう!たくさん。」
「うん。そうだね。今だけ忘れて楽しもうっか。」
そうして、僕らは歩きだした
「ねぇ、良。見てきれいだよ!」
「だね。すごくきれいだね!」
僕らはあのあと忘れてイルミネーションを見に来ていた
「そういえば、良。奈緒、良のクリスマスプレゼント家に忘れちゃたよ」
「大丈夫。また渡してくれたらいいから」
僕は優しくそう言った
「いや、ここで渡すからクリスマスプレゼントだよ!良。」
奈緒は僕の顔の方に来てそう言った
「うーん。なら奈緒。今まだここ閉まるまで案外時間があるから二人で
『二人のクリスマスプレゼント』を買いに行こう!」
「二人のクリスマスプレゼントを?」
まだここの場所が暗くなるまで時間がたくさんあったから
「うん!せっかくのクリスマス。二人で買いに行こう!」
「ねぇ、良。」
奈緒は少し歩いて
「『良、なら一緒に行こう!この瞬間を大事にね』」
そう、言いながらこちらを振り向いていた
「あぁ、行こうか、この瞬間を大事っね!」
「良、ねって何?」
「本当、奈緒気にしないで!もう」
そう、言って僕と奈緒はクリスマスプレゼントを買いに言った
「奈緒、準備出来た?」
「良も出来たよね?」
僕はベンチに座ってプレゼントを背中の後ろにおいた
「できてるよ」
「なら、僕から渡すよ!」
「うん。」
「『ハッピーメリークリスマス!奈緒!』」
そう言って奈緒にクリスマスプレゼントを渡した
「良、ありがとう!」
「ねぇ、良マフラー着けていい?」
「あぁ、いいよ。」
「暖かいよ!」
「そうか、ならいいな?」
僕は少し違う場所を見つめながら言った
「良?どういうこと」
やはり、奈緒にはお見通しだった
「いや、嬉しいっていうことだよ//」
僕は照れ臭そうに言った
「遠回りせず言えばいいのに」
「ごめん、だけど嬉しすぎてね、」
「次は奈緒の番だよ。驚かないでね!」
「いや、驚かないよ」
別にたかがクリスマスプレゼントで驚かないっと僕は思っていた
「はい、クリスマスプレゼント」
「ふぇ!?」
「奈緒、これは!?」
「良、驚かないって思ったけど本当に驚くとはね」
「え、だって、アルバムじゃん。」
「いつ、こんな写真撮ったのかわからないのもあるし
隠して撮りのもある。」
「どう?びっくりした」
「あぁ、びっくりした」
「というか、いつこの写真撮ったの?」
「相馬と亜美に協力してもらって・・・」
「まぁ、恥ずかしいところもあるけど最高の
クリスマスプレゼントだよ!」
意外にびっくりなのは、隠し撮りより初めてのキスから何から何までとはいかないがある程度僕が知らないのまである。
「よかった。でも、本当はね、そのアルバムは高校卒業するまで渡すつもりはなかったの、でも、でも、
こういうことがあったから少し早めにね。」
「あと、良そのアルバムは本当のクリスマスプレゼントで
もう一つあるよ」
もう、アルバムだけでびっくりなのにまだあるの、そう思うほど奈緒にはびっくりしすぎている
「もう一つのクリスマスプレゼントは」
「はい、もう一つのクリスマスプレゼント」
そう言われてクリスマスプレゼントを渡された
「ありがとう、奈緒!」
手渡されたのは
「マフラーを!」
「本当、二人とも渡すものや好きなものなど本当に似ているな」
「はは」
僕ら二人は少し鼻で笑った
「良、こっち来て奈緒が着けてあげる」
「うん、」
「どう?暖かい?」
「うん!すごい暖かいよ。」
「ねぇ、良今日は楽しかった!」
「まぁ、大変なこともあったけどね」
「そんなことは、どうでもいいよ」
「そうっか、そうだな」
僕達二人は空を見上げた
「なぁ、奈緒。なんで、僕を好きになってくれたの?」
「え?だって良今更そんなことを言うの?」
「まぁ、いいじゃんか」
「えー、えっとね。恥ずかしい・・・・・・・」
「大丈夫、奈緒本音で言っていいから」
「うーん、じゃあ言うね」
「中学始めは良のことはなんとも思わなかったしなんなら仮にこの人は
彼氏にはならないだろうってそう思っていたんだけどね。でも、
ほとんど良といると良の優しいところや心配しすぎているところや
世話好きということなどたくさんいいところに気づいたんだ。そして、
良が中学の二年に告白してくれてその時、この人ならずっといたいって
ずっとずっと思ったんだ。だから良を選んだんだ!前の良も大好きだし
今の良も大好きだよ。本当に良あの時告白してくれてありがとうね。」
奈緒は顔を赤らめて言った
「うれしいな。本当にうれしいよ!奈緒!」
「ちょ、良」
僕は奈緒に飛びついた
「もう、せめて帰ってからね。」
「うん!ふふ」
「何の笑いよ。」
「ねぇ、良の本音も聞かせて!」
「僕も、まぁいいけど」
「僕は奈緒と同じで始めは何も思わなかった。でもあの瞬間から奈緒の
ことが好きになったんだ。二年になって奈緒とずっといたくて
たまらなかった。だからあの時に告白した。少しぎこちない告白だった
けどね。でも僕も同じ今の奈緒も大好きだし、前の奈緒もたまらなく
大好きだよ」
僕は羞恥心を捨ててそう言った
言い終えたら僕の顔は真っ赤だった
「良、本当なの」
「うん。嘘じゃあないし今聞いてもっと奈緒のことが
好きになったんだよ」
「本当に良らしい言葉だね」
「僕らしいってなんだよ。」
「なんでも、自分で考えてみ。」
奈緒とそう雑談をしていると
「雪が降ってきたな」
「本当冬だね」
「うん、本当に冬だね」
雪がゆっくりそわそわと落ちてきた
「なぁ、奈緒」
「うん?何良?」
『ピロン』
「こんないい感じのときに誰だよ」
「誰だろね」
「うん!?」
「どうしたの良?」
「姉さんからだ」
僕は姉さんのメールを見てびっくりした
『我が弟よ。私はクリスマス彼氏といたのだよ。酒も飲んで多分
二日酔いだね。でも、安心してくれ彼氏が年越しと年明けまでいてもいいっていうことだ。』
『だから、多分、弟よ奈緒ちゃんと年越しと年明けを
過ごしたいって言うだろう。だから奈緒ちゃんと一緒に年越しと年明けを迎えていいよ。あ!ちなみに忘れていた。』
『最初二日酔いだって言ったけどあれ関係ない。二日酔いはどうでもいいし、ただ私が彼氏にもう、帰りたくないせめて年明けまで遊んでずっと隣にいたいって懇願したらあっちの親はいいって言ってくれた。
だから、二週間ぐらい彼氏の家に泊まって帰るから、せめて服とあれ
持ってきてよろ。』
「あの奈緒続きなんだけど、どうする?」
「良がいいなら奈緒も同じで年が明けるまでいていい?」
「うん!いいよ。でも親はいいの?」
「あ!いいってさっき確認した」
「たけど、メールの最後に良に娘をよろしく!ってあった」
「うん・・・・まぁいいならいっか。」
そう自分の言葉を曖昧にした
『ピロン』
「なんだよ?次は」
『追伸』
『やっぱり、私の旦那いや、違う彼氏最高にカッコイイし、
宇宙一大好きだよ~』
「僕に姉さんは言うか、」
姉さんは僕に彼氏の惚気を言ってきた
「なんで僕に言うのかね。」
『デレレレン』
「本当次はだれ?それも電話」
「あ、姉さんの彼氏からだ」
『あの、良君ですか?』
「あ、はい。良です。」
『良君、あのすみれの服は俺が取りに行くから持って来なくていいよ。』
『それと、お姉さんのことは安心してください。』
「あの、姉さんが世話になります。そしてありがとうございます!」
『いえ、気にしないでください。』
『では、失礼します。』
そう言って電話を切った
「ああ、すごい優しい人だ。やっぱり」
「優しい人なんだね」
「ほんと、優しい人だよ」
「まぁ、そんなことはいいから。」
「奈緒、一緒に帰るか。」
「うん!」
「ほら、さむいし手貸して!」
「うん・・・・」
僕たちはイルミネーションの中を手をつないで帰った
「奈緒、こっちだよ!」
「ごめん、良、待った?」
「いや、大丈夫。今来たところだから」
「ねぇ、良。本当に良の家でやっていいの?」
「いいの。姉さんは朝まで彼氏の家でクリスマスパーティーだから。」
「そうなの?ならいいかな」
ちなみに人嫌いの姉さんは友達はいないけど彼氏がいる。
その彼氏は一回紹介していて、姉さんのことを愛していて『あの件』のことも唯一知っている人物だ
「うん!だから奈緒、今日は楽しもう!1年に一回しかないんだから。」
「そうだね!なら夕方になるまで急いでクリスマスにちなんだものを
買おう!」
「そうだな、じゃあいこうか」
僕は奈緒の手を掴んでクリスマスに必要なものを買いに行った
「持とうか?」
「ううん。大丈夫だよ。それに良、持てないでしょう。」
僕は両方に荷物を持っているから。
「ねぇ、去年の冬覚えてる?」
「去年の冬か~」
「うん。覚えているよ。」
「だけど、今年は楽しもうよ!その、去年のことを思い出さずに」
「うん。」
そうして、他愛のない話を僕らはして家に戻った
『うーん。』
僕ら二人は家に帰って伸び伸びした
「重かったー」
「確かに意外にここまで来るのに重かったね」
「よし!良準備しようよ!」
「ああ。」
そうして、飾り付けをした
「ふー出来た!」
「お、クリスマス感がでている。」
「そりゃ、クリスマスの物を買ったからね」
「なら、次は良の料理だね。」
「僕、料理は上手いよ。」
「知っているよ。だから、奈緒に教えてね。」
僕は心の中でやっぱりかわいい天使そう思った
「ほら、早く良。」
「時間かかるんでしょう。」
「じゃあ、一緒にやろうか」
「ちょー奈緒危ない!」
奈緒は料理が上手い方ではない。
だけどその一方で家事や洗濯、小さい子への配慮も上手い一面がある
だからこそ僕は家事などは多少できても奈緒より上手くはないから僕は
料理しかうまくはないからね
「やったー良出来たよ!」
「やった!奈緒。一つ目だ!」
ここまで時間が倍かかった
「だけど、奈緒まだ数品残っているよ」
そう、やっと一品目だから
「僕が残りやろうか?」
「ううん。奈緒もやる」
「だけど、時間がないからもう一品だけする。」
「わかった。なら少しだけソファーでゆっくりしていて。」
「その一品の時呼ぶから」
そう言って僕は奈緒の頬にキスをした
「わかった。」
そうして、僕は奈緒のために素早く残り一品以外を完成させた
「奈緒ーいいよ。」
そう言ったけど奈緒の声は来なかった
「うん?奈緒料理するけどやる?」
ゆっくり奈緒の方に歩いて行った
「すーすーすー」
奈緒は寝てしまっていた
「食べる時になったら起こすか。」
そう言って僕は毛布を奈緒の体にかけた
「うー。かわいいすぎる。」
僕は奈緒の寝顔を見てそう呟いた
「かわいいな、本当に奈緒は。あの頃から変わっていなくそして今も僕は大好きだな。奈緒。」
そう、言って僕は奈緒の寝顔をこっそり撮って最後の一品を完成させに
行った
「奈緒。起きて奈緒」
「うんーうん?」
「あぁ、寝てたの?」
「うん。寝ていたよ」
「料理。料理しないと」
「大丈夫。もう作ったから」
「え、ありがとう」
「でも、良?奈緒が寝ている時何かしたの?」
「いや、毛布かけただけだけど」
「うーん?なにか隠してはいると思ったんだけど、、気のせいかな」
勘が鋭いな。奈緒は
「まぁ、写真くらいなら別に怒らないけどね。」
まさか、奈緒は知っているんじゃないかと思った
「奈緒、絶対なにか知っているでしょう。」
僕はそう奈緒に問いただしたが
「なんでもないよ。良、出来た料理食べよう!」
そう、奈緒たぶらかした
そうして、僕は出来た料理を机に持ってきた
「おいしい!良。やっぱり料理上手いね」
「まぁ、それほどでは、」
僕は少し照れ臭くなった
「満腹、満腹。おいしいかった!」
「うん!おいしいかったね」
僕らはゆっくりソファーに座りながら話していた
すると、奈緒はいつになく真面目な顔でこちらを見た
「良、本当に大丈夫なの?心臓?」
「大丈夫だよ?急にどうしたの?」
僕は少しぎこちなく答えた
「絶対嘘!」
「いや、本当だよ。。」
「本当?良。いつ偽りなく答えて本当のこと。」
僕は奈緒の勢いに応じてゆっくりと口を開けた
「奈緒、これからいうことはあまり今後本当と思わないで欲しい。僕は今まで『大丈夫』って答えていたんだ。だけど本当は割と結構強い薬を飲んでいたんだ!」
「どういうこと?」
「強い薬と言ったよね。その薬は副作用が強く最悪心臓病を悪化させる恐れがあるんだ。医者からももうやめてって言われていたんだ。だけどそれが今回が最後でもう止められるんだ」
「ねぇ、、、良。それで副作用は出たの?」
奈緒は恐る恐る声が震えてた
「いや、えっと」
僕はまたぎこちなく答えてしまっていた
「大丈夫。ゆっくり答えていいよ。」
奈緒は僕の背中をさすってくれた
「うん。副作用は一回だけど出てるんだ」
僕はゆっくりと答えた
「でも、このことは相馬達に言わないでほしいままでお願い。」
「ダメ。言わないと、」
「でも、お願い。今あいつらを悲しませたくない」
あいつらに言うと気遣いや心配をかけてしまうと思うから、、
「うん。とりあえずわかった。言わないよ。」
「ありがとう。奈緒。」
「だから、僕は最高での余命三年がもう持って1年半ないか
どうかなんだ。」
僕は少し震えた声で奈緒に言った
「なんで、なんでなの、良。奈緒達にそんなに肩入れして
悲しませたいの?」
奈緒が言うのは当然だ
だって、無理して一緒に居られる時間を削っていたんだから
「良はいいよね。悲しまないから。でも奈緒達。いいや、私達は
悲しいんだよ。」
「本当に、死んで欲しくないし奈緒達がどうしてこんな目に遭うの?
って。思ってしまうんだ」
「でも、きっと良も悲しいことはわかるよ。でも、自分を犠牲にしてまで生を捨てないで。」
「私は、、、、奈緒は、、、、『良のことが大好きだよ。
世界一。もう離れたけないし側にずっといたいよ。』」
奈緒は顔が涙であふれていた
「ごめん。ちょっと言い過ぎたよね。頭冷やして整理して来るね。」
そう、言って奈緒は扉をいきおいよく開け出でいった
「うん。ううう奈緒ごめん。ごめん。」
僕は数分床に座って泣いた。
「僕が泣いているより奈緒の方が悲しんだよな。こんなクリスマスは嫌だな。」
「『最後のクリスマスを。』」
僕は時計を見た
「まだ、イルミネーションまでには時間がある。行くぞ。『奈緒』」
僕は急いで手がかりがありそうなところまで走った
海、カフェなど思い出のところまでも走った
「はぁはぁ。奈緒どこにいるの?はぁはぁ」
僕は懸命に奈緒を探していた
「奈緒!やっと見つけた!はぁはぁ」
僕は息切れをしていた
「どうしたの?良」
そこは、僕らが最初に出会った。いわば運命の出会いだったところ
中学校の屋上だ
「やっぱり。最初の出会ったところの屋上だったんだな、」
「うん。奈緒はたまにここに疲れていたときに来ているの。ここに来ると落ち着くだ。心がね。。」
「奈緒。」
僕は奈緒がふりかえったあとに
「え?」
奈緒を抱いた
「僕も大好きだ。それは宇宙一だ他に奈緒以外に眼中にないくらい
好きだ」
「だから、今日最後、無理しても、奈緒とイルミネーション
見たかったんだ」
「だけど、奈緒が言ったことはわかる。だからなんだ」
「だからって、、、何なの?」
「だから、もう無理してもいいって覚悟していたんだ」
僕はまたここで昔話のことを言った
「奈緒、僕は奈緒が僕を選んでくれてとてもうれしかったんだ。それに
あの時あの瞬間奈緒がいなかったら僕は奈緒と出会えなかった。」
「だから去年いやあの1年たくさん奈緒に
幸せや楽しみをもらったんだ。」
「だから、、、、、、だから、、、、」
『この1年幸せに満ちた僕は最後君を愛す』
「そう、誓ったんだ。だから自分の時間をすべて奈緒に使った」
「ありがとう。奈緒。『僕をこんな取り柄のない僕を愛してくれて!』」
「ううん。ありがとうはこっちだし、なんならすべて
言葉を取られたかな?」
「私も良のことが大好きだし、逆に『私を選んでくれてありがとう!』」
「『奈緒も良の隣にずっといたい。それくらい良のことが
好き大好きだからね!』」
奈緒は大声でそう言ってくれた。涙目でも、
「うん。奈緒僕も同じだよ。ありがとう。」
僕は深呼吸をして
「奈緒、大丈夫だから安心して今、今日を楽しもう!たくさん。」
「うん。そうだね。今だけ忘れて楽しもうっか。」
そうして、僕らは歩きだした
「ねぇ、良。見てきれいだよ!」
「だね。すごくきれいだね!」
僕らはあのあと忘れてイルミネーションを見に来ていた
「そういえば、良。奈緒、良のクリスマスプレゼント家に忘れちゃたよ」
「大丈夫。また渡してくれたらいいから」
僕は優しくそう言った
「いや、ここで渡すからクリスマスプレゼントだよ!良。」
奈緒は僕の顔の方に来てそう言った
「うーん。なら奈緒。今まだここ閉まるまで案外時間があるから二人で
『二人のクリスマスプレゼント』を買いに行こう!」
「二人のクリスマスプレゼントを?」
まだここの場所が暗くなるまで時間がたくさんあったから
「うん!せっかくのクリスマス。二人で買いに行こう!」
「ねぇ、良。」
奈緒は少し歩いて
「『良、なら一緒に行こう!この瞬間を大事にね』」
そう、言いながらこちらを振り向いていた
「あぁ、行こうか、この瞬間を大事っね!」
「良、ねって何?」
「本当、奈緒気にしないで!もう」
そう、言って僕と奈緒はクリスマスプレゼントを買いに言った
「奈緒、準備出来た?」
「良も出来たよね?」
僕はベンチに座ってプレゼントを背中の後ろにおいた
「できてるよ」
「なら、僕から渡すよ!」
「うん。」
「『ハッピーメリークリスマス!奈緒!』」
そう言って奈緒にクリスマスプレゼントを渡した
「良、ありがとう!」
「ねぇ、良マフラー着けていい?」
「あぁ、いいよ。」
「暖かいよ!」
「そうか、ならいいな?」
僕は少し違う場所を見つめながら言った
「良?どういうこと」
やはり、奈緒にはお見通しだった
「いや、嬉しいっていうことだよ//」
僕は照れ臭そうに言った
「遠回りせず言えばいいのに」
「ごめん、だけど嬉しすぎてね、」
「次は奈緒の番だよ。驚かないでね!」
「いや、驚かないよ」
別にたかがクリスマスプレゼントで驚かないっと僕は思っていた
「はい、クリスマスプレゼント」
「ふぇ!?」
「奈緒、これは!?」
「良、驚かないって思ったけど本当に驚くとはね」
「え、だって、アルバムじゃん。」
「いつ、こんな写真撮ったのかわからないのもあるし
隠して撮りのもある。」
「どう?びっくりした」
「あぁ、びっくりした」
「というか、いつこの写真撮ったの?」
「相馬と亜美に協力してもらって・・・」
「まぁ、恥ずかしいところもあるけど最高の
クリスマスプレゼントだよ!」
意外にびっくりなのは、隠し撮りより初めてのキスから何から何までとはいかないがある程度僕が知らないのまである。
「よかった。でも、本当はね、そのアルバムは高校卒業するまで渡すつもりはなかったの、でも、でも、
こういうことがあったから少し早めにね。」
「あと、良そのアルバムは本当のクリスマスプレゼントで
もう一つあるよ」
もう、アルバムだけでびっくりなのにまだあるの、そう思うほど奈緒にはびっくりしすぎている
「もう一つのクリスマスプレゼントは」
「はい、もう一つのクリスマスプレゼント」
そう言われてクリスマスプレゼントを渡された
「ありがとう、奈緒!」
手渡されたのは
「マフラーを!」
「本当、二人とも渡すものや好きなものなど本当に似ているな」
「はは」
僕ら二人は少し鼻で笑った
「良、こっち来て奈緒が着けてあげる」
「うん、」
「どう?暖かい?」
「うん!すごい暖かいよ。」
「ねぇ、良今日は楽しかった!」
「まぁ、大変なこともあったけどね」
「そんなことは、どうでもいいよ」
「そうっか、そうだな」
僕達二人は空を見上げた
「なぁ、奈緒。なんで、僕を好きになってくれたの?」
「え?だって良今更そんなことを言うの?」
「まぁ、いいじゃんか」
「えー、えっとね。恥ずかしい・・・・・・・」
「大丈夫、奈緒本音で言っていいから」
「うーん、じゃあ言うね」
「中学始めは良のことはなんとも思わなかったしなんなら仮にこの人は
彼氏にはならないだろうってそう思っていたんだけどね。でも、
ほとんど良といると良の優しいところや心配しすぎているところや
世話好きということなどたくさんいいところに気づいたんだ。そして、
良が中学の二年に告白してくれてその時、この人ならずっといたいって
ずっとずっと思ったんだ。だから良を選んだんだ!前の良も大好きだし
今の良も大好きだよ。本当に良あの時告白してくれてありがとうね。」
奈緒は顔を赤らめて言った
「うれしいな。本当にうれしいよ!奈緒!」
「ちょ、良」
僕は奈緒に飛びついた
「もう、せめて帰ってからね。」
「うん!ふふ」
「何の笑いよ。」
「ねぇ、良の本音も聞かせて!」
「僕も、まぁいいけど」
「僕は奈緒と同じで始めは何も思わなかった。でもあの瞬間から奈緒の
ことが好きになったんだ。二年になって奈緒とずっといたくて
たまらなかった。だからあの時に告白した。少しぎこちない告白だった
けどね。でも僕も同じ今の奈緒も大好きだし、前の奈緒もたまらなく
大好きだよ」
僕は羞恥心を捨ててそう言った
言い終えたら僕の顔は真っ赤だった
「良、本当なの」
「うん。嘘じゃあないし今聞いてもっと奈緒のことが
好きになったんだよ」
「本当に良らしい言葉だね」
「僕らしいってなんだよ。」
「なんでも、自分で考えてみ。」
奈緒とそう雑談をしていると
「雪が降ってきたな」
「本当冬だね」
「うん、本当に冬だね」
雪がゆっくりそわそわと落ちてきた
「なぁ、奈緒」
「うん?何良?」
『ピロン』
「こんないい感じのときに誰だよ」
「誰だろね」
「うん!?」
「どうしたの良?」
「姉さんからだ」
僕は姉さんのメールを見てびっくりした
『我が弟よ。私はクリスマス彼氏といたのだよ。酒も飲んで多分
二日酔いだね。でも、安心してくれ彼氏が年越しと年明けまでいてもいいっていうことだ。』
『だから、多分、弟よ奈緒ちゃんと年越しと年明けを
過ごしたいって言うだろう。だから奈緒ちゃんと一緒に年越しと年明けを迎えていいよ。あ!ちなみに忘れていた。』
『最初二日酔いだって言ったけどあれ関係ない。二日酔いはどうでもいいし、ただ私が彼氏にもう、帰りたくないせめて年明けまで遊んでずっと隣にいたいって懇願したらあっちの親はいいって言ってくれた。
だから、二週間ぐらい彼氏の家に泊まって帰るから、せめて服とあれ
持ってきてよろ。』
「あの奈緒続きなんだけど、どうする?」
「良がいいなら奈緒も同じで年が明けるまでいていい?」
「うん!いいよ。でも親はいいの?」
「あ!いいってさっき確認した」
「たけど、メールの最後に良に娘をよろしく!ってあった」
「うん・・・・まぁいいならいっか。」
そう自分の言葉を曖昧にした
『ピロン』
「なんだよ?次は」
『追伸』
『やっぱり、私の旦那いや、違う彼氏最高にカッコイイし、
宇宙一大好きだよ~』
「僕に姉さんは言うか、」
姉さんは僕に彼氏の惚気を言ってきた
「なんで僕に言うのかね。」
『デレレレン』
「本当次はだれ?それも電話」
「あ、姉さんの彼氏からだ」
『あの、良君ですか?』
「あ、はい。良です。」
『良君、あのすみれの服は俺が取りに行くから持って来なくていいよ。』
『それと、お姉さんのことは安心してください。』
「あの、姉さんが世話になります。そしてありがとうございます!」
『いえ、気にしないでください。』
『では、失礼します。』
そう言って電話を切った
「ああ、すごい優しい人だ。やっぱり」
「優しい人なんだね」
「ほんと、優しい人だよ」
「まぁ、そんなことはいいから。」
「奈緒、一緒に帰るか。」
「うん!」
「ほら、さむいし手貸して!」
「うん・・・・」
僕たちはイルミネーションの中を手をつないで帰った