特等席〜私だけが知っている彼〜
取材を受けている男性ーーー牧五十鈴(まきいすず)は、多くの人に注目されているアイドルグループRoseのリーダーである。Roseは六人の男性アイドルグループで、メンバー全員が美貌と才能を持っており、ライブや握手会のチケットは即完売してしまうほど人気だ。
「かっこいい〜……」
質問に答える画面の中の五十鈴を見て、椿芽は頬を赤く染める。二重の大きな目に、程よく鍛えられた体、首筋にできたセクシーなほくろ、五十鈴を構成しているパーツの全てに椿芽は胸を高鳴らせてしまうのだ。
椿芽がテレビをジッと見つめていると、リビングのドアが開く音が耳に聞こえる。刹那、ソファに座っている椿芽は背後から逞しい腕に抱き締められる。
「椿芽〜、そんなもの見てなくてもここに本物がいるでしょ〜?」
グリグリと頭を押し付けてくるのは、テレビの中で歌っているアイドルグループRoseのリーダーである五十鈴だ。彼はどこか拗ねたように頬を膨らませている。
「かっこいい〜……」
質問に答える画面の中の五十鈴を見て、椿芽は頬を赤く染める。二重の大きな目に、程よく鍛えられた体、首筋にできたセクシーなほくろ、五十鈴を構成しているパーツの全てに椿芽は胸を高鳴らせてしまうのだ。
椿芽がテレビをジッと見つめていると、リビングのドアが開く音が耳に聞こえる。刹那、ソファに座っている椿芽は背後から逞しい腕に抱き締められる。
「椿芽〜、そんなもの見てなくてもここに本物がいるでしょ〜?」
グリグリと頭を押し付けてくるのは、テレビの中で歌っているアイドルグループRoseのリーダーである五十鈴だ。彼はどこか拗ねたように頬を膨らませている。