特等席〜私だけが知っている彼〜
「だって、Roseの密着番組だよ?ファンなら絶対見るよ!」
椿芽がそう言うと、五十鈴はさらに強く抱き締めてくる。まるで構ってくれない母親を振り向かせようとする子どものようだ。
「椿芽は俺だけを見てればいいの!Roseの他のメンバーなんて見ないでよ。Roseの歌が聴きたいなら、俺がいつだって歌うから」
どこか寂しそうに言う五十鈴に負け、椿芽は「じゃあ、これは録画して一人の時に見るね」と言い録画ボタンを押してテレビを消す。刹那、ソファに押し倒されてしまった。
「フフッ。やっと椿芽を独り占めできる!」
先ほどの寂しそうな声はまるで嘘だったかのように五十鈴は嬉しそうに笑い、二人の距離が一瞬にしてゼロになる。
何度も何度も椿芽の唇に五十鈴が吸い付く。静かになった部屋には互いの吐息の音が響き、椿芽は恥ずかしさから頬が赤く染まっていった。
「五十鈴……」
「いいでしょ?ここ最近仕事ばっかで全然触れられなかったんだから」
椿芽がそう言うと、五十鈴はさらに強く抱き締めてくる。まるで構ってくれない母親を振り向かせようとする子どものようだ。
「椿芽は俺だけを見てればいいの!Roseの他のメンバーなんて見ないでよ。Roseの歌が聴きたいなら、俺がいつだって歌うから」
どこか寂しそうに言う五十鈴に負け、椿芽は「じゃあ、これは録画して一人の時に見るね」と言い録画ボタンを押してテレビを消す。刹那、ソファに押し倒されてしまった。
「フフッ。やっと椿芽を独り占めできる!」
先ほどの寂しそうな声はまるで嘘だったかのように五十鈴は嬉しそうに笑い、二人の距離が一瞬にしてゼロになる。
何度も何度も椿芽の唇に五十鈴が吸い付く。静かになった部屋には互いの吐息の音が響き、椿芽は恥ずかしさから頬が赤く染まっていった。
「五十鈴……」
「いいでしょ?ここ最近仕事ばっかで全然触れられなかったんだから」