スカーレットの悪女
「そのリボンも懐かしい。今でも似合ってるね」
「うん、この色が好きなの。みんな似合ってるって褒めてくれるんだ」
壱華は必ず、私に赤いアクセサリーをプレゼントしてくれる。
真っ赤ではなくて、ほんの少しオレンジがかった赤色。
その色のチョイスが私は好きだった。
「その色はね、スカーレットっていうんだよ」
「スカーレット?」
「スカーレットセージ……緋衣草を意識してるの」
「ヒゴロモソウ?」
すると、初めて語ってくれた色の秘密。
知らない単語だらけで疑問ばっかりだ。
けど、別に私が無知なんじゃない、壱華が博識なだけ。
「うん、この色が好きなの。みんな似合ってるって褒めてくれるんだ」
壱華は必ず、私に赤いアクセサリーをプレゼントしてくれる。
真っ赤ではなくて、ほんの少しオレンジがかった赤色。
その色のチョイスが私は好きだった。
「その色はね、スカーレットっていうんだよ」
「スカーレット?」
「スカーレットセージ……緋衣草を意識してるの」
「ヒゴロモソウ?」
すると、初めて語ってくれた色の秘密。
知らない単語だらけで疑問ばっかりだ。
けど、別に私が無知なんじゃない、壱華が博識なだけ。