スカーレットの悪女
「実莉さん何者なんですか。関東トップの暴走族の総長と友達かと思えば、日本一の組織の若頭にタメ口なんて……」



おっ、生意気ばかりだったけどやっと私に感心してくれたようだ。


いいぞ凛太郎くん、たまには私を敬いたまえ。



「実莉さん、寿命縮みそうなメンツとつるんで早死しそうですね」

「なんでよ!今褒め称える流れだったじゃん!」



ところが褒めるのではなく、ドン引きの表情を向けられた。


なんで!?『実莉さんってすごい人なんですね』って目をキラキラさせるところでは?


くそぅ、心配してるんだか生意気なんだかよく分かんないやつめ!
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