スカーレットの悪女
「あら、壱華ちゃんと実莉ちゃん」
「え、みーちゃんと……壱華?壱華って言った!?」
紘香さんが先に私たちに気がつくと、涼ちゃんが勢いよく首を回し──
「初めまして!やっと会えたー!」
持っていたハサミを腰のシザーケースにしまい、目にも止まらぬ速さで腕を広げて突進してきた。
「涼ちゃんストップ!」
「おっと、ごめんごめん。女神様にお会いできるなんて思ってなかったからテンション上がっちゃって」
ギリギリで急ブレーキをかけた涼ちゃんは、舌をペロッと出して無邪気な笑顔で謝罪した。
そして表情を改めると、壱華をじっと見つめる。
「あなたが噂に聞く帝王の女神ね……志勇の野郎が全然合わせてくれなくて参ってたけどここで会えてよかった!」
涼ちゃんの耳にも『帝王の女神』という壱華の通り名が浸透しているらしい。
ふふ、相変わらずいい響きだ。
「え、みーちゃんと……壱華?壱華って言った!?」
紘香さんが先に私たちに気がつくと、涼ちゃんが勢いよく首を回し──
「初めまして!やっと会えたー!」
持っていたハサミを腰のシザーケースにしまい、目にも止まらぬ速さで腕を広げて突進してきた。
「涼ちゃんストップ!」
「おっと、ごめんごめん。女神様にお会いできるなんて思ってなかったからテンション上がっちゃって」
ギリギリで急ブレーキをかけた涼ちゃんは、舌をペロッと出して無邪気な笑顔で謝罪した。
そして表情を改めると、壱華をじっと見つめる。
「あなたが噂に聞く帝王の女神ね……志勇の野郎が全然合わせてくれなくて参ってたけどここで会えてよかった!」
涼ちゃんの耳にも『帝王の女神』という壱華の通り名が浸透しているらしい。
ふふ、相変わらずいい響きだ。