スカーレットの悪女
「ない、諦めたのかさっぱりだ」
「本当に?」
「ニュース見たか?」
「なんのニュース?」
首を傾げると、志勇はソファの前に置いたタブレットを手に取り目配せする。
近づいて画面を覗き込んだところで、志勇はネットニュースのアプリを開いた。
「未成年淫行で警視監の男が書類送検された。逮捕されたことで判明したことだが、こいつは裏で山城と手を組んでいる男だった」
ニュースの内容は56歳の警視監、つまり警視庁の上層部の男が、未成年の少女にわいせつ行為をしたことで逮捕されたという内容だった。
「へえ、13歳の女子中学生に淫らな行為をしたとして逮捕って……さすがにキモイ」
おっさん、いい歳でロリコン趣味はないわ。
捕まって当然だけど、この事件はどうもおかしい。
「本当に?」
「ニュース見たか?」
「なんのニュース?」
首を傾げると、志勇はソファの前に置いたタブレットを手に取り目配せする。
近づいて画面を覗き込んだところで、志勇はネットニュースのアプリを開いた。
「未成年淫行で警視監の男が書類送検された。逮捕されたことで判明したことだが、こいつは裏で山城と手を組んでいる男だった」
ニュースの内容は56歳の警視監、つまり警視庁の上層部の男が、未成年の少女にわいせつ行為をしたことで逮捕されたという内容だった。
「へえ、13歳の女子中学生に淫らな行為をしたとして逮捕って……さすがにキモイ」
おっさん、いい歳でロリコン趣味はないわ。
捕まって当然だけど、この事件はどうもおかしい。