スカーレットの悪女
「その一年の間に極山は急成長して、日本三大暴力団と呼ばれるまで規模を拡大した」

「そうだったんだ……」



そんな連中に壱華の命が狙われているのか。


でも、警視監の男を捨てたってことは、壱華のことはもう諦めたの?


だとすればあの男……マル暴として山城と接点があったであろう警察官の佐々木はどうなったの?



「今度は手を組んでいたサツまで裏切って……何を企んでいるんだか」

「ロリコン警視監おじさんが捕まったなら……裏で協力していたであろうマル暴の佐々木は?」



私はため息をついた志勇に再び話しかけた。


志勇は「佐々木?」と首を傾げて片方の眉を上げる。
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