スカーレットの悪女
葬式や通夜を終え、お父さんの死後から1か月が過ぎた。


後見人は、離婚の際お世話になった弁護士さん。


私たちを助けてくれるって自ら立候補をしてくれたらしい。


私たちは本当に恵まれてる。


大丈夫、これからだって2人で生きていける。


ところがその数日後、突然後見人が変わると通達があった。


壱華は裁判所から送られてきたその書類を震える手で持ってきた。


その表情は困惑に満ちていた。
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