スカーレットの悪女
◇
「あけましておめでと、凛!」
潮崎に帰った私は、神木兄弟の部屋に突撃して振袖を見せびらかした。
「……あけましておめでとうございます」
「ねえ、どうこの振袖?壱華と色違いなの!ねえ凛聞いてる?かわいいって言ってよ」
「綺麗ですけどドヤ顔がちょっとうざいです」
「相変わらずだな凛太朗!」
凛の生意気さは健在。まあ、お世辞で褒められるよりいいけどさ。
なんか物足りないんだよね。こういう時は癒し系イケメンの優人に褒めてもらおう。
「で、私を褒めちぎってくれるであろう、イケメンお兄ちゃんの優人は?」
「今朝から出かけました。実家に用事があるらしくて」
「あれ、そうなんだ。正月から?」
「うん、朝起きたらいなかった」
正月から実家に?急を要することなんてあったっけ。
「あけましておめでと、凛!」
潮崎に帰った私は、神木兄弟の部屋に突撃して振袖を見せびらかした。
「……あけましておめでとうございます」
「ねえ、どうこの振袖?壱華と色違いなの!ねえ凛聞いてる?かわいいって言ってよ」
「綺麗ですけどドヤ顔がちょっとうざいです」
「相変わらずだな凛太朗!」
凛の生意気さは健在。まあ、お世辞で褒められるよりいいけどさ。
なんか物足りないんだよね。こういう時は癒し系イケメンの優人に褒めてもらおう。
「で、私を褒めちぎってくれるであろう、イケメンお兄ちゃんの優人は?」
「今朝から出かけました。実家に用事があるらしくて」
「あれ、そうなんだ。正月から?」
「うん、朝起きたらいなかった」
正月から実家に?急を要することなんてあったっけ。