スカーレットの悪女
「心配かけてごめんね、点滴して37度まで下がったから大丈夫」
大丈夫と本人は言うけど顔色が悪い。
倦怠感があるんだろう、苦しそうだ。
「壱華、今日は私ずっと一緒にいられるから大丈夫だよ。というわけで車に乗せて」
「やなこった」
この車は5人乗りだからそのまま乗せてもらって部屋まで行こう思ったけど志勇に阻まれた。
どうせ数分後には合流するんだから乗せてくれたっていいじゃん。
マジで性格悪いなこの男!
「兄貴、乗せてやりなよ心狭いな」
助手席に乗っていた颯馬はため息混じりに声をかけてくれた。
「そうだそうだ、良心なさすぎ。勝手に乗るからね……ってロックかかってる!」
「後で来いよ、どうせ数分の差だろうが」
「分かった、そんなこと言って部屋に入れないつもりでしょ!」
大丈夫と本人は言うけど顔色が悪い。
倦怠感があるんだろう、苦しそうだ。
「壱華、今日は私ずっと一緒にいられるから大丈夫だよ。というわけで車に乗せて」
「やなこった」
この車は5人乗りだからそのまま乗せてもらって部屋まで行こう思ったけど志勇に阻まれた。
どうせ数分後には合流するんだから乗せてくれたっていいじゃん。
マジで性格悪いなこの男!
「兄貴、乗せてやりなよ心狭いな」
助手席に乗っていた颯馬はため息混じりに声をかけてくれた。
「そうだそうだ、良心なさすぎ。勝手に乗るからね……ってロックかかってる!」
「後で来いよ、どうせ数分の差だろうが」
「分かった、そんなこと言って部屋に入れないつもりでしょ!」