スカーレットの悪女
「理叶は友達。あと、髪飾りはただの赤じゃなくてスカーレットだよ」
「スカーレット?」
「私が持ってる緋色のアクセサリーは全部壱華が贈ってくれた手作りのプレゼントなの。私をイメージしてくれたカラーなんだって」
もしかして私に実は彼氏がいるかもしれないってところに嫉妬してる?
まあいいや、適当にはぐらかそう。
「私は壱華を守るために黒帝に近づいた。ほら、壱華って美人だからストーカー被害に遭ったり妬まれていじめられたことがあるの。
そういう時、黒帝っていう虎の威を借りて加害者と“話し合い”してもらって解決してたの」
したたかで腹黒い女だと嫌われるチャンスだ。
「ほう、実莉もなかなかの悪女やな」
でも大希は感心したように笑うからこの程度じゃ引かないかと落胆した。
悪女だと言われても、間違ったことはしてないから反省はしてない。
全ては悲劇のヒロインの壱華を救うために行ったことだ。
すると大希は何か思いついたように指を鳴らし、妖しい笑顔を見せた。
「さながら『スカーレットの悪女』ってとこか」
「スカーレット?」
「私が持ってる緋色のアクセサリーは全部壱華が贈ってくれた手作りのプレゼントなの。私をイメージしてくれたカラーなんだって」
もしかして私に実は彼氏がいるかもしれないってところに嫉妬してる?
まあいいや、適当にはぐらかそう。
「私は壱華を守るために黒帝に近づいた。ほら、壱華って美人だからストーカー被害に遭ったり妬まれていじめられたことがあるの。
そういう時、黒帝っていう虎の威を借りて加害者と“話し合い”してもらって解決してたの」
したたかで腹黒い女だと嫌われるチャンスだ。
「ほう、実莉もなかなかの悪女やな」
でも大希は感心したように笑うからこの程度じゃ引かないかと落胆した。
悪女だと言われても、間違ったことはしてないから反省はしてない。
全ては悲劇のヒロインの壱華を救うために行ったことだ。
すると大希は何か思いついたように指を鳴らし、妖しい笑顔を見せた。
「さながら『スカーレットの悪女』ってとこか」