スカーレットの悪女
「ん、ふぅ……」
「ちっさい口やな」
息は続かず吐息をこぼす私を見て大希は笑った。
「っ、やめ、て」
「無理、もっと欲しい。口開けて」
口を開けろと命令される前に、酸素を取り込むために勝手に口が開いてしまった。
再び舌先が絡まって深いキスが始まり、形容しがたい多幸感すら覚える。
なんで?どうして強く拒否できないんだろう。
まるで私が望んで大希を受け入れているみたいだ。
「いい子やな、実莉」
「っ、やだ……」
言葉の端々に愛しさを感じて変な気分だ。
いっそ性的な目で見てくれた方がせいせいする。
「大希、出かける時間ですが……おっと」
と、その時大希の背後から赤星の声が聞こえた。
大希が唇と離したからぎこちなく首を回すと、そこにいつもの仏頂面の赤星の姿があった。
「ちっさい口やな」
息は続かず吐息をこぼす私を見て大希は笑った。
「っ、やめ、て」
「無理、もっと欲しい。口開けて」
口を開けろと命令される前に、酸素を取り込むために勝手に口が開いてしまった。
再び舌先が絡まって深いキスが始まり、形容しがたい多幸感すら覚える。
なんで?どうして強く拒否できないんだろう。
まるで私が望んで大希を受け入れているみたいだ。
「いい子やな、実莉」
「っ、やだ……」
言葉の端々に愛しさを感じて変な気分だ。
いっそ性的な目で見てくれた方がせいせいする。
「大希、出かける時間ですが……おっと」
と、その時大希の背後から赤星の声が聞こえた。
大希が唇と離したからぎこちなく首を回すと、そこにいつもの仏頂面の赤星の姿があった。