スカーレットの悪女
「てか、兄貴が女に興味示すなんて初めてじゃね?」
クソ真面目な弟の後頭部を見つめて鼻で笑うと、不意に顔がこっちを向いて見当違いな質問を繰り出してきた。
何言ってんだ、こいつ。
「あれを女として見てるわけじゃねえよ、あんなチビガキタイプじゃねえ」
「小さい割に胸はあったけどな」
「どこ見てんだキモッ、涼に言ってやる」
「やめて勘弁して!涼ちゃん貧乳なの気にしてんだから」
未練がましい颯馬は、フラれた女の名前を出しただけで焦りまくる。
冷血な颯馬の、唯一人間らしくて滑稽で、愚かな部分が垣間見えた。
馬鹿らしい、女にハマるなんて時間の無駄だ。
女なんて、都合が良ければ抱く程度で十分。
それ以上の関係は望まない。
クソ真面目な弟の後頭部を見つめて鼻で笑うと、不意に顔がこっちを向いて見当違いな質問を繰り出してきた。
何言ってんだ、こいつ。
「あれを女として見てるわけじゃねえよ、あんなチビガキタイプじゃねえ」
「小さい割に胸はあったけどな」
「どこ見てんだキモッ、涼に言ってやる」
「やめて勘弁して!涼ちゃん貧乳なの気にしてんだから」
未練がましい颯馬は、フラれた女の名前を出しただけで焦りまくる。
冷血な颯馬の、唯一人間らしくて滑稽で、愚かな部分が垣間見えた。
馬鹿らしい、女にハマるなんて時間の無駄だ。
女なんて、都合が良ければ抱く程度で十分。
それ以上の関係は望まない。