スカーレットの悪女
「チューはイヤ」
大希の口を押さえて拒否すると「何照れてるん」なんてニヤリと笑う。
その後ろで丞さんは大きく舌打ちをすると、腕を思い切り振りかぶってから大希のケツを殴打した。
バチンといい音がして、大希はその衝撃に飛び上がった。
なにこの側近、主に容赦なさすぎる。
「カシラのケツ叩くとかどういうこと!?」
「やかましい」
「どないしよ実莉、赤星の機嫌をさらに損ねてしもた」
「私に構うから怒られるんでしょ、さっさと仕事行きなさいよ」
ケツ叩かれる若頭とかおもしろすぎる。しかも丞さん、普段ボケなのに辛辣さが増してるせいでツッコミ役に逆転してるし。
「俺の味方はおらへんのか。うぅーん、雅〜」
最終的に大希は狂犬オタクの雅に助けを乞いながら部屋を出ていった。
確かに目に見えて浮かれてるなあの男。それだけ状況が安定したってことならいいけど、威厳がなさすぎてちょっと心配。
それとも心を許した身内の前だけああなるのか、なんて考えながら大希たちの気配が無くなったのを確認し、私はいつも通り二度寝した。
大希の口を押さえて拒否すると「何照れてるん」なんてニヤリと笑う。
その後ろで丞さんは大きく舌打ちをすると、腕を思い切り振りかぶってから大希のケツを殴打した。
バチンといい音がして、大希はその衝撃に飛び上がった。
なにこの側近、主に容赦なさすぎる。
「カシラのケツ叩くとかどういうこと!?」
「やかましい」
「どないしよ実莉、赤星の機嫌をさらに損ねてしもた」
「私に構うから怒られるんでしょ、さっさと仕事行きなさいよ」
ケツ叩かれる若頭とかおもしろすぎる。しかも丞さん、普段ボケなのに辛辣さが増してるせいでツッコミ役に逆転してるし。
「俺の味方はおらへんのか。うぅーん、雅〜」
最終的に大希は狂犬オタクの雅に助けを乞いながら部屋を出ていった。
確かに目に見えて浮かれてるなあの男。それだけ状況が安定したってことならいいけど、威厳がなさすぎてちょっと心配。
それとも心を許した身内の前だけああなるのか、なんて考えながら大希たちの気配が無くなったのを確認し、私はいつも通り二度寝した。