スカーレットの悪女
「……みのりちゃん?」

「うん?いいよ、遊ぼう、何して遊ぶ?」

「えっとね、おみせやさんごっこ」



才女なのに、作中では家族に虐げられ奴隷のような生活を強いられてしまう。


その原因を最近思い出した。


壱華は確か、3歳で親と死別して、叔父であるパパにこの家の養子として連れてこられたんだ。


叔父は積極的に壱華を可愛がったけど、継母と義理の姉妹にいじめられて、暗い幼少期を過ごす。


そう、壱華はまるでシンデレラのような悲運の少女だった。


だけど私はそんなことしない!


こんなに健気で可愛い子をいじめるとか無理、どうかしてる。


母性本能と良心がかけ合わさって、そんなこと、とてもできないと思った。
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