スカーレットの悪女
こいつ、単に負の感情が抜け落ちてるんとちゃう。
大希さんや丞さんと同じや、ただ単にメンタルが鬼強くてそんで引くほどポジティブなんや。
図太さの硬度がダイヤモンドくらいあってあの程度じゃびくともせんのか。
なんや大物やないか!
なるほど、ようやく大希さんがこの女にハマった理由が分かったわ。こいつ相当ぶっ飛んでるわ。
「実莉さん、大丈夫ですか」
「げっ!?まさか見てました?」
感心して初めて敬語で話しかけてみた。
すると実莉は白目を戻して驚いた顔を見せた。
普段の顔と比べると余計に思う。えぐい変顔やったわ、年頃の娘がするもんちゃうやろ。
「もちろん、難癖つけられたとこから最後の渾身の変顔までばっちり」
「うわ、黙って見てるとかいけず〜」
「だって巻き込まれたくないやん」
変顔を見られてさすがに恥ずかしかったようで体をクネクネさせながら顔を隠す。
そういう反応は10代やな、ほんま変なやつ。
「今のこと、大希さんに報告しはるんです?」
「しませんよ、どうせ口だけでしょ。それよりあの人のこと心配です」
「なんで?」
「いや、大希にガチ恋とか大丈夫かなと思って。絶対ダメ男好きになるタイプですよあの人」
「ブフッ……」
真剣な顔でなんの心配してるんやこいつ。吹き出してしもたやないか。
そしてこういう発言、実莉は相手の気をそらすためにわざと言ってるとかやなくて本心なんや。
大希さんや丞さんと同じや、ただ単にメンタルが鬼強くてそんで引くほどポジティブなんや。
図太さの硬度がダイヤモンドくらいあってあの程度じゃびくともせんのか。
なんや大物やないか!
なるほど、ようやく大希さんがこの女にハマった理由が分かったわ。こいつ相当ぶっ飛んでるわ。
「実莉さん、大丈夫ですか」
「げっ!?まさか見てました?」
感心して初めて敬語で話しかけてみた。
すると実莉は白目を戻して驚いた顔を見せた。
普段の顔と比べると余計に思う。えぐい変顔やったわ、年頃の娘がするもんちゃうやろ。
「もちろん、難癖つけられたとこから最後の渾身の変顔までばっちり」
「うわ、黙って見てるとかいけず〜」
「だって巻き込まれたくないやん」
変顔を見られてさすがに恥ずかしかったようで体をクネクネさせながら顔を隠す。
そういう反応は10代やな、ほんま変なやつ。
「今のこと、大希さんに報告しはるんです?」
「しませんよ、どうせ口だけでしょ。それよりあの人のこと心配です」
「なんで?」
「いや、大希にガチ恋とか大丈夫かなと思って。絶対ダメ男好きになるタイプですよあの人」
「ブフッ……」
真剣な顔でなんの心配してるんやこいつ。吹き出してしもたやないか。
そしてこういう発言、実莉は相手の気をそらすためにわざと言ってるとかやなくて本心なんや。