スカーレットの悪女
日本三大暴力団、その3団体の若頭を、裏社会の人間は“3人の王”と称している。


荒瀬の『帝王』、西雲の『覇王』、そして極山の『魔王』。


3人とも凶悪で冷酷であることに変わりないけど、特に極山の若頭は卑劣で残虐性を兼ねていて、一番危険だと言われてる。


まずい展開だ。今回それだけは阻止できたと思っていたのに。



「……どこで壱華が西と繋がってるって知ったんだろう」



原作では、美花が警察の幹部の男と関わりを持ったことによって壱華の素性が暴かれた。


だけど今回の美花がそうしたとは思えない。


あのガリガリに痩せた不健康な身体で男を誘惑できたとは思えない。


目も落ちくぼんで怖かったし。
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