スカーレットの悪女
「フレンチですよね?なんとかなりそうです」
「さっすが丞さん仕事が早い!」
通話を終えた丞さんは、澄ました顔で予約をしたことを事後報告した。
私が手を叩いて喜ぶと、なぜか丞さんの口元がわずかに歪んで笑ったのが確認できた。
その視線は大希に向かっていた。
「2週間早めましたけどええですよね」
「えっ、待ってその店予約したん?ていうか今日?」
「電話したら空いてる言うたからちょうどいいなって」
「ブツがないやん無理」
「ありますよ私のカバンの中に」
「なんでお前が持ってん」
「頑張ってくださいね」
慌てて振り向いた大希との会話が全然読めない。
ブツって何?ヤクザが言うと拳銃とか危ない薬物のことかなとか考えちゃう。
とにかく丞さんの表情が妙に謎めいていて、何かを企んでいることは分かった。
今度は何を目論んでるの?あんなサプライズはもう懲り懲りなんだけど。
私に関係ないことだったら別にいいけどさ。
「さっすが丞さん仕事が早い!」
通話を終えた丞さんは、澄ました顔で予約をしたことを事後報告した。
私が手を叩いて喜ぶと、なぜか丞さんの口元がわずかに歪んで笑ったのが確認できた。
その視線は大希に向かっていた。
「2週間早めましたけどええですよね」
「えっ、待ってその店予約したん?ていうか今日?」
「電話したら空いてる言うたからちょうどいいなって」
「ブツがないやん無理」
「ありますよ私のカバンの中に」
「なんでお前が持ってん」
「頑張ってくださいね」
慌てて振り向いた大希との会話が全然読めない。
ブツって何?ヤクザが言うと拳銃とか危ない薬物のことかなとか考えちゃう。
とにかく丞さんの表情が妙に謎めいていて、何かを企んでいることは分かった。
今度は何を目論んでるの?あんなサプライズはもう懲り懲りなんだけど。
私に関係ないことだったら別にいいけどさ。