スカーレットの悪女
「ひえっ、目開いた!待って綺麗な二重なんですけど!?生まれたての赤ちゃんって大体ガッツ石松か鶴瓶か朝青龍じゃないの!?」
「だっこしてみる?」
「したい!手を洗ってくる!」
生まれたての絆の一挙手一投足すべてにリアクションする実莉。
終始微笑んでいた壱華は、首を傾げて絆を抱くかと訊ねる。
実莉は両手に抱えていた大阪土産を俺に無理やり押し付け、病室内のトイレに駆け込んで手を洗い出した。
「はじめまして、実莉だよ。よろしくね〜」
手を洗った実莉は上着を脱ぎ、細い腕で絆を抱き上げると穏やかに笑う。
「ほら絆、実莉叔母さんだぞ」
「叔母さんを強調しないでよ性格悪いな。絆はこんな性悪なパパに似ないでね〜!」
「お前がパパ言うな」
実莉の頭上から意地悪な紹介をすると目を三角にして顔をしかめる。
実莉にパパと呼ばれるのはむず痒く、同じ顔をしたが実莉にはまるで効果がなく今度はだらしない顔で絆を見つめていた。
やれやれ、まったく食えない女だ。
「だっこしてみる?」
「したい!手を洗ってくる!」
生まれたての絆の一挙手一投足すべてにリアクションする実莉。
終始微笑んでいた壱華は、首を傾げて絆を抱くかと訊ねる。
実莉は両手に抱えていた大阪土産を俺に無理やり押し付け、病室内のトイレに駆け込んで手を洗い出した。
「はじめまして、実莉だよ。よろしくね〜」
手を洗った実莉は上着を脱ぎ、細い腕で絆を抱き上げると穏やかに笑う。
「ほら絆、実莉叔母さんだぞ」
「叔母さんを強調しないでよ性格悪いな。絆はこんな性悪なパパに似ないでね〜!」
「お前がパパ言うな」
実莉の頭上から意地悪な紹介をすると目を三角にして顔をしかめる。
実莉にパパと呼ばれるのはむず痒く、同じ顔をしたが実莉にはまるで効果がなく今度はだらしない顔で絆を見つめていた。
やれやれ、まったく食えない女だ。