拗らせLOVERS
次の日、私は38度の熱を出して学校を休んだ


碧斗に会いたくなかったので丁度良かった


ショックで出たのか知恵熱だったのか
夕方には平熱に戻った


昨日から食欲もわかず、ずっと泣いていた

「もう涙も出ないよ」


泣きすぎて腫れた目で天井を見つめた


あたし、こんなに碧斗の事好きだったのか


自分でも驚いていた


ずっと隣にいたから

ずっと隣にいられるものだと勘違いしてたよ

「碧斗…」


枯れたと思っていたのに、また涙が頬をつたって落ちた

トントン…

誰かが部屋のドアをノックすると扉が開いた
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