拗らせLOVERS
「見ないで!」

私は慌てて布団で顔を覆った


「陽和、もしかして泣いてた?」


「ち、違うから!!自惚れないでよね!」


「自惚れ?…え?俺のせいで泣いてたって事?」


し、しまった!
余計な事言った!


「だから、違うって!」


「じゃあ、何でそんなブサイクに目を腫らすくらい泣いてたんだよ」

「ブサイクは余計でしょ!」

「いや、ブサイク重要だろ」

「ブサイクブサイクって…どうせあたしは美桜ちゃんみたいに可愛くないですよ!」


「美桜? 何で美桜と比べてんの?」


「いや、だから…」


「え?何?もしかして美桜と俺が付き合ったから泣いてたの?」

碧斗が、からかうように言った


「だから〜、違うから!違うっていってるじゃん!」

私は頬を膨らませ碧斗を睨んだ


「陽和がイヤだって言うなら付き合うのやめるけど」
碧斗が真剣な顔つきで言った


「はあ?何いってんの?美桜ちゃんの事好きだから付き合ったんでしょ!」


「いや、別に」

碧斗がすまして答えた


「ええっ!!ちょ、ちょっと!どういう事?」

< 12 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop