拗らせLOVERS
「おい、陽和!」
碧斗が私達に追いつくと隣に並んで私の顔を覗きこんだ
私はチラリと碧斗を見ると膨れて目をそらした
「何怒ってんだよ」
「別に!怒ってないから!」
「はあ?怒ってんじゃん」
「怒ってる訳じゃないって、桐野くん」
千尋が見かねて割って入る
「陽和はヤキモチ焼いてるだけだよね~」
「え?」
碧斗が驚いて目を丸くする
「ち、違う!違うから!!!!な、何、バカな事いってるの!千尋!!」
私は焦って千尋の肩をバシバシと力いっぱい叩いた
ちょっと!
やめてよ!
いきなり、何を言うかと思ったら!
千尋のバカ!バカ!バカ!
碧斗無言じゃん!
どうすんのよ〜!!
「えっと、あ、ごめーん、あたし図書館寄って行くんだった!じゃあね、また明日」
「え?ちょっと!千尋!!」
アイツ、逃げやがった!?
「………」
ど、どうしてくれるのよ!
この重い空気…
「や、ヤキモチじゃないからね!」
とにかく否定しなくては!と思い碧斗に向って言った
「あ、そう」
あ、そうって
納得してくれたのか?
っていうよりもどうでもいいみたいな?
「お前さあ、手にもってた物で宇梶の事殴ってたけど、それヤバくない?」
碧斗が私の右手の崩れたマフィンを指差した
「げっ!マフィンが〜!せっかく碧斗にあげようと思って…」
こんなのいらないか
「はあ〜っ…」
私は肩を落とし、大きくため息をついた
すると、碧斗の大きな右手が私の目の前に差し出された
「え、何?」
「くれよ」
「え…」
「食うから」
「でも、これグチャグチャだし…」
「俺に作ってくれたんだろ?」
「うん…でも」
「いいから早く!」
私はオズオズと潰れたマフィンを碧斗に手渡した
「ごめん、碧斗…こんな潰れたマフィンで」
碧斗は私の話など無視して、袋からマフィンを取り出すとパクリと一口頬張った
「うまっ!」
「え?」
「腹減ってるからマジでうまい」
あー、腹減ってるからね
「ほら」
へ?
「あーん」
碧斗が残りのマフィンを私の口もとに近づけた
「な、食いかけじゃん!」
私は真っ赤になって碧斗を睨む
「いらねえの?ほら、うまいから あーん」
あ、あーんって
そんな、碧斗の食いかけだし!
あーん とか恥ずかしい事出来るわけないじゃん!
「あーん、しねえの?」
碧斗にしつこくせがまれ、
つい、口を開いた
「あー…」
私の開いた口にマフィンが放りこまれた
碧斗が私達に追いつくと隣に並んで私の顔を覗きこんだ
私はチラリと碧斗を見ると膨れて目をそらした
「何怒ってんだよ」
「別に!怒ってないから!」
「はあ?怒ってんじゃん」
「怒ってる訳じゃないって、桐野くん」
千尋が見かねて割って入る
「陽和はヤキモチ焼いてるだけだよね~」
「え?」
碧斗が驚いて目を丸くする
「ち、違う!違うから!!!!な、何、バカな事いってるの!千尋!!」
私は焦って千尋の肩をバシバシと力いっぱい叩いた
ちょっと!
やめてよ!
いきなり、何を言うかと思ったら!
千尋のバカ!バカ!バカ!
碧斗無言じゃん!
どうすんのよ〜!!
「えっと、あ、ごめーん、あたし図書館寄って行くんだった!じゃあね、また明日」
「え?ちょっと!千尋!!」
アイツ、逃げやがった!?
「………」
ど、どうしてくれるのよ!
この重い空気…
「や、ヤキモチじゃないからね!」
とにかく否定しなくては!と思い碧斗に向って言った
「あ、そう」
あ、そうって
納得してくれたのか?
っていうよりもどうでもいいみたいな?
「お前さあ、手にもってた物で宇梶の事殴ってたけど、それヤバくない?」
碧斗が私の右手の崩れたマフィンを指差した
「げっ!マフィンが〜!せっかく碧斗にあげようと思って…」
こんなのいらないか
「はあ〜っ…」
私は肩を落とし、大きくため息をついた
すると、碧斗の大きな右手が私の目の前に差し出された
「え、何?」
「くれよ」
「え…」
「食うから」
「でも、これグチャグチャだし…」
「俺に作ってくれたんだろ?」
「うん…でも」
「いいから早く!」
私はオズオズと潰れたマフィンを碧斗に手渡した
「ごめん、碧斗…こんな潰れたマフィンで」
碧斗は私の話など無視して、袋からマフィンを取り出すとパクリと一口頬張った
「うまっ!」
「え?」
「腹減ってるからマジでうまい」
あー、腹減ってるからね
「ほら」
へ?
「あーん」
碧斗が残りのマフィンを私の口もとに近づけた
「な、食いかけじゃん!」
私は真っ赤になって碧斗を睨む
「いらねえの?ほら、うまいから あーん」
あ、あーんって
そんな、碧斗の食いかけだし!
あーん とか恥ずかしい事出来るわけないじゃん!
「あーん、しねえの?」
碧斗にしつこくせがまれ、
つい、口を開いた
「あー…」
私の開いた口にマフィンが放りこまれた