拗らせLOVERS
クラスマッチ当日

「いい天気だね〜!陽和」

いつにも増して元気に千尋が言った


「うん…」


「何、どうしたの?具合悪いの?」

「いや、緊張してきた」

10分後に1組との試合を控え、私は緊張の余り胃が痛い

「リラックス、リラックス、桐野くん達も今頃頑張ってるよ」

応援に来ると言ってた碧斗達と試合の時間が重なり応援にも行けず、応援にも来てもら得なくなった

ある意味、碧斗の前で恥をさらさずにすんで良かったかも

「2年1組、3組 集まって下さい」

おお、ついに始まる!

練習頑張ったし、1勝くらいしたい!

私は右腕にはめたリストバンドを握りしめた


「あれ?そのリストバンド…」
千尋がリストバンドに気づいた

「うん、碧斗が応援いけないからって、借してくれた」

「何、ラブラブじゃん」

「そんなんじゃないよ!」

「そうか、そうか、ダーリンの為にも頑張ろう!」

「うん」

ダーリンじゃないけどね


碧斗、頑張るからね!


私はギュッと右手のリストバンドを握りしめた
 

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