夢を叶えた日、一番にきみを想う
「去年担当していた子がね、一級建築士になりたくてその大学に進学したんだ。興味ある授業がたくさんあって、毎日凄く楽しいって言っていたよ!!」
「……俺も」
「うん?」
「俺も、一級建築士になりたい」
促されるまま答える。
俺、本当に何言ってんだろ。いくら先生だからといって、初対面の人に、自分の夢をー誰にも言ったことのない夢をー話すなんて。
それでも、「いいじゃんいいじゃん!! どうして一級建築士になりたいの?」と興味津々に聞いてくるから、口を開いてしまう。
「尚樹くんは、どんな家を建てたいの?」
「……家族全員が、」
俺の家族では、叶わなかったこと。
叶わなかったから、叶えたくなるのかもしれない。
「家族全員が、それぞれくつろぎながらも、同じ空間にいる家。気が付いたら、皆が一緒にいる家。そんな家、作れたらな、って」
「……素敵!」
先生はぽつりと呟くと、満面の笑みで俺に告げた。
「……俺も」
「うん?」
「俺も、一級建築士になりたい」
促されるまま答える。
俺、本当に何言ってんだろ。いくら先生だからといって、初対面の人に、自分の夢をー誰にも言ったことのない夢をー話すなんて。
それでも、「いいじゃんいいじゃん!! どうして一級建築士になりたいの?」と興味津々に聞いてくるから、口を開いてしまう。
「尚樹くんは、どんな家を建てたいの?」
「……家族全員が、」
俺の家族では、叶わなかったこと。
叶わなかったから、叶えたくなるのかもしれない。
「家族全員が、それぞれくつろぎながらも、同じ空間にいる家。気が付いたら、皆が一緒にいる家。そんな家、作れたらな、って」
「……素敵!」
先生はぽつりと呟くと、満面の笑みで俺に告げた。