Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
「ごめん、騒がしかったでしょ」


食事が終わると不良達は各々好きなことをやり始め、私はお姉ちゃんと一緒に皿を洗ったりと後片付けをしていた。


「なんか新鮮だった」

「新鮮？」

「お姉ちゃんがあんなに楽しそうにしてるのなんか新鮮で面白かった」

「なにそれ」


お姉ちゃんが楽しそうにしているのを見ると、私まで楽しくなる。

本当にここはお姉ちゃんにとってのかけがえのない居場所なんだなぁ。


「綺月、そこにコーヒーメーカーあるから、コーヒー入れてくれない？」

「ここ何でもあるね」

「聡とカオルがコーヒー飲むの好きなのよ。
コーヒー飲む時くらいしかカオルはこの部屋には来ないの」


朝に鉢合わせすることは滅多に無いから、あまりはっきりとは覚えていないけど、確かコーヒーを飲んでたような記憶は薄らとある。
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