Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
あまりにも悲しそうに雪希が言うので、私も悲しくなる。
そんなことはないはずだ、きっと聞こえていた。
だけど、それはカオルにとっては雑音と一緒に紛れ込んでしまっただけだ。
「でも、綺月ちゃんは違った」
私がみんなとは違う?
「カオルにとって、綺月ちゃんは特別だ」
特別って、他の人とは違う別枠みたいなことだよね?
私はカオルにとっては別枠ってこと?
それは良い意味で?悪い意味で?
そもそも特別って良い意味で使ってた言葉だっけ?
私は特別という言葉を辞書で今すぐ調べたくなった。
そんな私を置いて、雪希が続ける。
「気付かない?
綺月ちゃんがカオルって呼ぶ時、アイツ凄いホワホワなオーラ出すんだよ」
「…ホ、ホワホワ?」
「気持ち悪いくらい分かりやすいよ。
気付いてないのは綺月ちゃんだけだよ」
そう言われ、私は菜穂、幸人、海斗の順で顔を見る。
三人とも気付いていたのか、菜穂は困ったように笑って、幸人はコクリと頷き、海斗は顔を引きつらせながらそっぽを向く。
そんなことはないはずだ、きっと聞こえていた。
だけど、それはカオルにとっては雑音と一緒に紛れ込んでしまっただけだ。
「でも、綺月ちゃんは違った」
私がみんなとは違う?
「カオルにとって、綺月ちゃんは特別だ」
特別って、他の人とは違う別枠みたいなことだよね?
私はカオルにとっては別枠ってこと?
それは良い意味で?悪い意味で?
そもそも特別って良い意味で使ってた言葉だっけ?
私は特別という言葉を辞書で今すぐ調べたくなった。
そんな私を置いて、雪希が続ける。
「気付かない?
綺月ちゃんがカオルって呼ぶ時、アイツ凄いホワホワなオーラ出すんだよ」
「…ホ、ホワホワ?」
「気持ち悪いくらい分かりやすいよ。
気付いてないのは綺月ちゃんだけだよ」
そう言われ、私は菜穂、幸人、海斗の順で顔を見る。
三人とも気付いていたのか、菜穂は困ったように笑って、幸人はコクリと頷き、海斗は顔を引きつらせながらそっぽを向く。