Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
「綺月が、どうしようもないくらい欲しい」
例え、この先綺月が離れたとしても、全部あげると言った意味が異性の好きでなくても、そばに居てくれるなら俺の全部をお前にやる。
「それってさ、好…」
綺月が口にした時、タイミング悪く綺月の携帯が鳴る。
話は一時中断し、綺月は俺から離れると美月からの着信に出る。
「あっ、綺月?カオル見つかった?」
美月の声が大きいのか、耳を澄まさなくても携帯越しから何を言ってるのか聞こえてくる。
「あー見つけた」
綺月が横目で俺の顔を見て、美月の問いに答える。
「本当!?どこ!?」
「今から言うところまで迎えに来てくれない?
雨で濡れて服ビショビショなんだよね」
「分かった」
美月に位置情報を送ると、すぐに電話は切られた。
「みんなに迷惑かけたんだからちゃんと謝るんだからね」
「…分かってる」
「それと奈都にもね!」
「それも分かってるって」
さっきまで良い雰囲気だったのに、美月の電話によって現実に引き戻された綺月は、母親みたいなことを言ってくる。
「あと」
綺月は下を向いて、あからさまに俺を視界に入れないように言葉を続ける。
例え、この先綺月が離れたとしても、全部あげると言った意味が異性の好きでなくても、そばに居てくれるなら俺の全部をお前にやる。
「それってさ、好…」
綺月が口にした時、タイミング悪く綺月の携帯が鳴る。
話は一時中断し、綺月は俺から離れると美月からの着信に出る。
「あっ、綺月?カオル見つかった?」
美月の声が大きいのか、耳を澄まさなくても携帯越しから何を言ってるのか聞こえてくる。
「あー見つけた」
綺月が横目で俺の顔を見て、美月の問いに答える。
「本当!?どこ!?」
「今から言うところまで迎えに来てくれない?
雨で濡れて服ビショビショなんだよね」
「分かった」
美月に位置情報を送ると、すぐに電話は切られた。
「みんなに迷惑かけたんだからちゃんと謝るんだからね」
「…分かってる」
「それと奈都にもね!」
「それも分かってるって」
さっきまで良い雰囲気だったのに、美月の電話によって現実に引き戻された綺月は、母親みたいなことを言ってくる。
「あと」
綺月は下を向いて、あからさまに俺を視界に入れないように言葉を続ける。