お見合い仮面夫婦の初夜事情~エリート裁判官は新妻への一途な愛を貫きたい~
「こっちは?」
「あっ」
答えられずにいると、大知さんの手は胸もとに伸びてきて服の上から優しく触れだした。
大知さん自身は私の首筋に顔をうずめ、薄い皮膚に音を立てて口づけていく。
ぞくりと背筋が震え、声にならない悲鳴をあげたが、彼は私に触れるのをやめない。
ゆるゆるとブラウス越しに与えられる刺激は絶妙で、もどかしささえ覚える。唇が肌に添わされ、生理的な涙が視界を滲ませていった。
押し寄せる感情の名前がわからない。
「大知、さ、ん」
ぎゅっと彼にしがみつき、助けを求めるように名前を呼ぶ。
「どうした? やめるか?」
大知さんは顔を上げ、微笑みながらも意地悪そうに聞いてきた。小さく首を横に振る。
「やめて……ほしくない、です」
正直に答えると、大知さんはすばやく私に口づけた。続けて視界が揺れ、突然の浮遊感に襲われる。
大知さんが子どもを抱えるように私を正面から抱き上げたのだ。
「ベッドに行こう」
打って変わって切羽詰まった様子で告げられ、その表情に見惚れる。ところが、すぐに帰ってそのままの状態だと気づいた。
「あ、あの。その前にお風呂とか」
「かまわない」
慌てる私の言い分を一蹴し、大知さんは寝室に歩を進める。
「で、でも」
さすがに足をバタつかせる真似はしないが、大知さんに反論しようとしたら、その前にベッドの端に下ろされた。
そして大知さんはすぐさま私の正面からベッドに手を突き、目線を合わせる。
「あっ」
答えられずにいると、大知さんの手は胸もとに伸びてきて服の上から優しく触れだした。
大知さん自身は私の首筋に顔をうずめ、薄い皮膚に音を立てて口づけていく。
ぞくりと背筋が震え、声にならない悲鳴をあげたが、彼は私に触れるのをやめない。
ゆるゆるとブラウス越しに与えられる刺激は絶妙で、もどかしささえ覚える。唇が肌に添わされ、生理的な涙が視界を滲ませていった。
押し寄せる感情の名前がわからない。
「大知、さ、ん」
ぎゅっと彼にしがみつき、助けを求めるように名前を呼ぶ。
「どうした? やめるか?」
大知さんは顔を上げ、微笑みながらも意地悪そうに聞いてきた。小さく首を横に振る。
「やめて……ほしくない、です」
正直に答えると、大知さんはすばやく私に口づけた。続けて視界が揺れ、突然の浮遊感に襲われる。
大知さんが子どもを抱えるように私を正面から抱き上げたのだ。
「ベッドに行こう」
打って変わって切羽詰まった様子で告げられ、その表情に見惚れる。ところが、すぐに帰ってそのままの状態だと気づいた。
「あ、あの。その前にお風呂とか」
「かまわない」
慌てる私の言い分を一蹴し、大知さんは寝室に歩を進める。
「で、でも」
さすがに足をバタつかせる真似はしないが、大知さんに反論しようとしたら、その前にベッドの端に下ろされた。
そして大知さんはすぐさま私の正面からベッドに手を突き、目線を合わせる。