お見合い仮面夫婦の初夜事情~エリート裁判官は新妻への一途な愛を貫きたい~
こうやっていつも大知さんが感謝の言葉を口にして私をねぎらってくれるから、私も彼のためになにかしたいと思えるんだ。
前に回された大知さんの腕にそっと自分の手を添えた。
「大知さんこそ、ありがとうございます。……大好きです」
前を向いて彼の顔を見ずに告げる。長い間すれ違っていたぶん、自分の想いを極力きちんと口にして伝えようと決めた。とはいえ、やはり照れる。
「俺も好きだよ」
不意に耳もとでささやかれ、軽く耳のうしろ側に口づけられた。
「んっ」
声が漏れた私にかまわず、大知さんは腕の力を強める。
「千紗を愛している」
真剣な物言いに体温が一気に上昇した気がした。やはり大知さんの方が何枚も上手だ。こういうときどう反応していいのかわからない。
困惑していると、大知さんは私の首もとに顔をうずめて口づけを落とした。
反射的に身をよじって離れようとしたが、強く抱きしめられていて抵抗できない。さらにザラリとした舌の感触に肩が震える。
「待っ……あっ」
待つどころか大知さんの右手が胸もとに伸ばされ、パジャマ越しにゆるやかに触れられだす。甘い刺激に、どこに意識を持っていっていいのかわからない。
「やっ……」
湿った唇が肌をすべり、時折強く吸いつかれる。痕がついた箇所を確かめるようになめられ、押し寄せる快楽にのまれないようにぎゅっと目をつむって耐えた。
大知さんは私に触れる手を止めず、その触れ方は丁寧で優しいけれど、次第に焦らされているようなもどかしさを覚えた。
前に回された大知さんの腕にそっと自分の手を添えた。
「大知さんこそ、ありがとうございます。……大好きです」
前を向いて彼の顔を見ずに告げる。長い間すれ違っていたぶん、自分の想いを極力きちんと口にして伝えようと決めた。とはいえ、やはり照れる。
「俺も好きだよ」
不意に耳もとでささやかれ、軽く耳のうしろ側に口づけられた。
「んっ」
声が漏れた私にかまわず、大知さんは腕の力を強める。
「千紗を愛している」
真剣な物言いに体温が一気に上昇した気がした。やはり大知さんの方が何枚も上手だ。こういうときどう反応していいのかわからない。
困惑していると、大知さんは私の首もとに顔をうずめて口づけを落とした。
反射的に身をよじって離れようとしたが、強く抱きしめられていて抵抗できない。さらにザラリとした舌の感触に肩が震える。
「待っ……あっ」
待つどころか大知さんの右手が胸もとに伸ばされ、パジャマ越しにゆるやかに触れられだす。甘い刺激に、どこに意識を持っていっていいのかわからない。
「やっ……」
湿った唇が肌をすべり、時折強く吸いつかれる。痕がついた箇所を確かめるようになめられ、押し寄せる快楽にのまれないようにぎゅっと目をつむって耐えた。
大知さんは私に触れる手を止めず、その触れ方は丁寧で優しいけれど、次第に焦らされているようなもどかしさを覚えた。