総長は、甘くて危険な吸血鬼
「彼氏に振られたとか?俺たちが慰めたげよっか、一緒に遊ぼうよ」
『…結構です』
相手が1人ならまだ…どうにかなったんだけど
流石に4人相手に囲まれたら勝ち目がない
「遠慮しないでさ、ホラ遊ぼーよ。お姉さん可愛いし」
無理やり腕を掴まれて、必死に抵抗するけど私の腕を掴む手を離してくれない
どうしよう…怖い…
こういう人たちがどこへ行くかなんて考えたらすぐに分かる、嫌だ、誰か…
「おい」
……!?
「あ?なんだテメェ」
「俺の縄張りの中で俺を怒らせたらどうなるか、知らない訳ないよね?」
私を掴む男の腕を横から誰かが振り払った
その人影の方を見れば
そこにいたのは、叶兎くんだった