総長は、甘くて危険な吸血鬼
「ねぇ、今失礼なこと考えてなかった?」
『へ、?!いや、何も?』
この…察しが良すぎるところはよくないと思う。うん。
「ならさっさと入ってきて。あー、お礼は血で良いから」
…あ、やっぱ前言撤回
結局血かい!
やっぱり最後は血が目的になるんだ!期待した私が間違ってた!
………でも待って、
守ってもらう代わりに血を分ける、っていう条件だったはず…
だから今私にお風呂なんて貸さなくたって血はあげるよね?
私に気を遣わせないためにわざわざそう言った…?
「何、まだ何かあるわけ?それとも1人じゃ入れないの?」
『はっ、入れますー!!お気遣いどーも!』