総長は、甘くて危険な吸血鬼


「……ふーん、ホントに?」


ニコニコと笑顔を向けられたと思えば、いきなりパーカーの裾下から手を入れてきた

ちょ、え、何…!?

突然の出来事すぎて目をぱちぱちとさせる



『あ、あの、叶兎くん??』


お腹の辺りを滑らせるように触れられて、グッと体に力が入って

このまま私が抵抗しなかったらどうなるか…

そう考えたら顔が熱くなる。


『叶兎く、…待って』


叶兎くんに触れられるのは別に…嫌ではない。

さっき絡んできた男集団に触られるのは本当に嫌だったけど、叶兎くんなら、不思議と不快な気持ちにはならない。

っでもちょっと流石に心の準備というものがっ…

流石にまずいので両手を伸ばして叶兎くんの肩を押す


「もっと本気で抵抗しなよ」


< 121 / 259 >

この作品をシェア

pagetop