総長は、甘くて危険な吸血鬼

桐葉くんが持ってるバインダーと同じ物を渡されて、
予算の回収を手伝って欲しいと言われた。

この学校は生徒数がかなり多いので
クラスも多く一人じゃ時間がかかるからしい。


何かなりゆきで生徒会のお手伝いする事になったけど
私なんかが手伝って大丈夫なのだろうか。



私の言った“手伝う”の言葉の意味は
書類整理とかそういう雑用って事で…
って言ったら生徒会の腕章渡されて、

これつけてれば大丈夫だから!

なんてわけのわからない事を言われた。



桐葉くんてば自分たちの人気をもう少し自覚した方がいいと思う!


予算のプリント回収しに行っただけなのに何人かの女子に“生徒会に女…?”っていう目で見られたし…


なんて考えながら残りのクラスの予算案回収に向かおうと階段を降りていくと、

目の前の階段の手すりを乗り越えて
一人の男の子が飛び出してきた。


『え』
「は?」



一瞬、その子と目が合った


フードを被っていてよく見えなかったけど、
微かに見えた銀髪と青い瞳

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