総長は、甘くて危険な吸血鬼






布団を綺麗に畳みなおしてから部屋を出ると、
丁度ドアのそばで天音くんと鉢合わせた。


「お、胡桃っちおはー」

『おはよう天音くん』


相変わらずチャラいなこの人……


「今暇?」

『暇…ではあるけど、どうして?』



朝もまだ早いので学校まではまだかなり時間があるので
暇といえば暇ではあるけど…



“ちょっと付き合ってよ、話し相手”



よく分からないけど、天音くんに話相手になって欲しいと言われてベランダに連れてこられた。

寮の中にベランダあったなんて知らなかったけどここもまた広いし椅子と机まで置いてあるしこの学園の寮はどこまでも豪華だ…。



『ちょっと待って。天音くんそれ…』



隣にいた天音くんがベランダの手すりに寄りかかりながらいきなりライターを取り出して、いわゆるたばこに火をつけようとしていたので思わず天音くんの腕を掴んだ。



「あ、煙は出ないやつだから大丈夫だよ」



いやそういう問題じゃなくて、そこも大事ではあるんだけど違くて

生徒会がバリバリに不良行為してて大丈夫なのか…

いや、大丈夫ではないな



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