総長は、甘くて危険な吸血鬼

気まずそうに目を逸らした春流くん



『大丈夫、ちょっとびっくりしたけど…』



突然あんな事になったのは驚いたけど…

この部屋は何だか特別っぽいし、

勝手に他の人が入ってきたら怒るのも分かる




「お前は雑だからこうなるんだ。もっとよく確認しろ」

「雑ってひどいな!」

「事実だろ。」




でも、春流くんは学校にいた時みたいな様子に戻っていて、少し安心した




「で、こいつは不法侵入者じゃなかったみたいだが、どう思う?」



「最悪」




桐葉くんが声をかけた方を見れば

壁に寄っかかって立っている赤羽くんがいた。


最悪ってあのねぇ…

さっきもそれ言ってたよね

どんだけ私のこと嫌なの


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