総長は、甘くて危険な吸血鬼
………ん?
ていうか私と叶兎くんが付き合ってることみんな知ってる感じなの?
「ごめん、これから生徒会の仕事でさ」
「そっか…生徒会長だもんね」
しかも叶兎くんの妹に今一瞬睨まれた気が…
え、気のせい…?
“私のお兄ちゃん取らないで”的なやつ…?
「じゃ胡桃ちゃん借りて良い?」
「は?良くないけど」
「胡桃ちゃん、この後空いてる?」
「俺の話を聞け」
気がついたら流風くんと叶兎くんの間で何か勝手に話が進んでる
この後だれかと約束してた訳じゃないし一応空いてはいるけど
「いいじゃん、俺らといるなら叶兎も安心だろ?」
「……それは…そうかも」
「どう?文化祭一緒に回らない?」
『私は全然構わないけど…』
叶兎くんも反対してないみたいだし、私としても流風くん達がいてくれるなら少し安心かも
まだ朔が学園内にいてもおかしくないし
「何かあったら絶対連絡して」
『わかった』
「あと、明日は2人で文化祭回ろ」
『う、うん!』
さりげなくいきなり誘われたので若干動揺してしまった
生徒会忙しそうだったから誘うの躊躇ってたけど誘ってくれて純粋に嬉しい