総長は、甘くて危険な吸血鬼
「…ま、今日から906号室はお前の部屋だから、好きに使えよ」
そう言ってくれたけど
言ってることと表情が一致してないよ赤羽くん…
“なんで一緒に住まなきゃいけない訳”っていう顔してるよ君
『はぁ…何か面倒臭いことになっちゃったなぁ…』
ひとまず自分の部屋に入って
部屋にあったベットに腰をかける。
個室、906号室の内装は
ソファーと机が一つ、奥にベットと大きな本棚が一つと、
かなりシンプルな作りになっていて、
部屋を軽く見渡していると
携帯にメッセージの通知がきていることに気がついた。
送信主は私のお父さん、
“あ、言い忘れてたけど寮は生徒会のみんなとルームシェアね。変更は無理だから!頑張ってねー”
とだけ端的なメッセージが来ていた。
『お、お父さん……』
“頑張ってねー”
じゃないよ、聞いてないんだけど!?
そういうのは先に言ってくれ
まずまず寮で暮らす事自体抵抗あるのに
男子とルームシェア…