総長は、甘くて危険な吸血鬼
あれ、私顔に出てた?
『いや…賑やかでいいなぁって』
私は一人っ子で兄弟もいないし
親が仕事で家にいない日はずっと1人
だから料理を人に食べてもらうのも新鮮だし
こんな賑やかな食卓も久しぶりだ。
「…ふーん」
赤羽くんは相変わらずそっけないけど
なんだかんだ出した料理を黙々と食べてくれている
「せっかく作ってくれたんだから、叶兎も一言くらい何か言ってやったらどうだ?」
「…は?なんで俺が」
「美味しい、とかさ」
桐葉くんにそう問われた赤羽くんは
一瞬食べる手を止めて固まった