総長は、甘くて危険な吸血鬼


「…別に、不味くはないんじゃない」


フイッと視線を逸らして赤羽くんはそう言った。


無愛想で言い方も微妙だけど

しっかりおかわりもして完食してくれたし、

やっぱり赤羽くんは言ってることとやってることが矛盾してる。



「…ご馳走様。じゃ、俺風呂行くから」



赤羽くんは、食べたお皿を下げると

そのままお風呂へ行ってしまった。


この部屋にはお風呂場が二つあって、

女湯と男湯がちゃんと分かれて作られているっぽい


私以外女の子は居ないみたいだけど

お風呂が分かれてたのはちょっと安心

事故る事もないだろうしね…


他の皆もお風呂に入ってから食器の洗い物を済ませて

私もお風呂に向かったけど、

1人で使うには勿体無いくらいの広さだった。


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